これ、オイルフィルターカッターという工具。

一般的にはフィルターケースをカットして、中のエレメントとケースを分別して廃棄するために使用するものだと思います。
リアルテックでは初見のメーカーのオイルフィルターは、実際に割ってフィルターエレメントを取り出し、フィルター形状など構造を観察するのに使ってました。
そして、ちょっと前からはリアルテックでオイル交換してもらっているお客さんそれぞれのエンジンの汚れの具合、要は鉄粉などの不純物の出方をちゃんと確認するためと、それらの汚れ方の傾向のデータが欲しいので、オイル交換時に外したオイルフィルターは、その場でフィルターカッターで割って中の状況・汚れ具合を確認しています。
カッターで割るとこんな感じです。

数多くを割ってみると面白いもので、色々なことが分かります。
基本、全く問題のなく使われているエンジンでは、目視でわかるほどの大きさのカス・鉄粉は出てきません。

ですが、慢性的にオイルを減らしすぎてオイルレベル警告ランプをちょくちょく点灯させていたり、サーキット走行等ハードな走行をする際にオイルレベルを低くして使っていたりしているエンジンは、まあまあ大き目な鉄粉が出てきます。
これは、ブローレベルでかなりひどい状態。

ロータリーの場合、この大きなカスの大半はエキセントリックシャフト軸受のベアリング(ステーショナリギアメタル・ローターメタル)が流れている(剝がれてる)と思ってもらっていいと思います。
オイルの性能の以前に、これはオイルが少なかったり適正なオイル量を確保できてなくて、油圧が落ちて軸受部にオイルが足りてません。
ランプが点灯するかしないかの状態で、オイルレベルゲージで量を確認すると、こんなに低いんですよ。

MINレベルよりはるか下です。
エンジンの圧縮圧力が良好でも、この軸受をダメにしたらエンジン全損ですので、街乗りでもサーキットでもオイルの量はできるだけ少ない状態で走るのは避けましょう。
全損なステーショナリギアのメインメタルがこちら。↓

この状態までくると、アイドリングで油圧ゼロまで落ち、3000回転回しても200kpaまでも上がりませんでした。
例えうちの最強オイル・RT-01をもってしても、油圧がゼロまで落ちてしまっては、軸受を守ることはできません。
※ここから大事なこと※
・オイル警告灯が点灯してから補充すればなんてことは思ってはいけない、
・オイルレベルゲージのMINレベルより下には絶対にしない、
・レベルゲージMINからMAXの間で、最低でもMINから1/3以上は入れておく、
・もしオイルランプが点いてしまうくらい減ったら、銘柄・グレードなんて気にせず直ちにエンジンオイルを補充する、
・サーキット走行時などハードな走行をする場合は、スタート時はオイル量はできるだけ多く入れる、
・全開走行続けるとオイルはまあまあ減るので、走行インターバルなどでゲージ半分を下回らないように補充をする、
などがエンジンを守るために大事だと思います。
例えば、RX-8前期の中盤までの車両で、オイルフィラーパイプからインテークに直接ブローバイホースがつながっている場合は、オイルいっぱい入れてサーキットを走るとオイルが噴き戻してエアフロが汚れエンジンが吹けなくなるという場合があり、それを鑑みてオイルレベルを低めで使っているって人がいると思います。
そんな場合は、純正対策品のベンチレーションキットをつけてください。
オイルをゲージMAXまで入れても噴き返しは起きなくなります。
冬場にエンジンオイルが乳化してレベルゲージにどのくらいオイルが付いているかわからない場合も同様です。
ベンチレーションで乳化ゼロに出来ます。

ノーマルなFD3Sだと、MAXまで入れると横Gでオイルを噴いてしまう場合は、ゲージ半分よりちょっと上のところくらいでスタートすればさほど噴き返さないと思いますし、一日走る場合は、減りすぎないようにチョコチョコオイル量を点検・補充しましょう。
FDはもしオイルを多少噴き返してもエアフロないしインテーク内にオイルが溜まるだけなので、エンジンを壊すよりは良いと思います。
FD3S・4型までの純正油圧計はあてになりませんし苦笑、
RX-8前期の純正油圧計も実際に油圧がゼロになってもすぐには針が落ちませんので、
うち的にはハードめに走るなら油圧計を付けて欲しいなと思います。
エンジンオイルは、オイルの質にこだわるのも大事ですが、油量を減らしすぎず油圧を保つこともすごく重要です!

一般的にはフィルターケースをカットして、中のエレメントとケースを分別して廃棄するために使用するものだと思います。
リアルテックでは初見のメーカーのオイルフィルターは、実際に割ってフィルターエレメントを取り出し、フィルター形状など構造を観察するのに使ってました。
そして、ちょっと前からはリアルテックでオイル交換してもらっているお客さんそれぞれのエンジンの汚れの具合、要は鉄粉などの不純物の出方をちゃんと確認するためと、それらの汚れ方の傾向のデータが欲しいので、オイル交換時に外したオイルフィルターは、その場でフィルターカッターで割って中の状況・汚れ具合を確認しています。
カッターで割るとこんな感じです。

数多くを割ってみると面白いもので、色々なことが分かります。
基本、全く問題のなく使われているエンジンでは、目視でわかるほどの大きさのカス・鉄粉は出てきません。

ですが、慢性的にオイルを減らしすぎてオイルレベル警告ランプをちょくちょく点灯させていたり、サーキット走行等ハードな走行をする際にオイルレベルを低くして使っていたりしているエンジンは、まあまあ大き目な鉄粉が出てきます。
これは、ブローレベルでかなりひどい状態。

ロータリーの場合、この大きなカスの大半はエキセントリックシャフト軸受のベアリング(ステーショナリギアメタル・ローターメタル)が流れている(剝がれてる)と思ってもらっていいと思います。
オイルの性能の以前に、これはオイルが少なかったり適正なオイル量を確保できてなくて、油圧が落ちて軸受部にオイルが足りてません。
ランプが点灯するかしないかの状態で、オイルレベルゲージで量を確認すると、こんなに低いんですよ。

MINレベルよりはるか下です。
エンジンの圧縮圧力が良好でも、この軸受をダメにしたらエンジン全損ですので、街乗りでもサーキットでもオイルの量はできるだけ少ない状態で走るのは避けましょう。
全損なステーショナリギアのメインメタルがこちら。↓

この状態までくると、アイドリングで油圧ゼロまで落ち、3000回転回しても200kpaまでも上がりませんでした。
例えうちの最強オイル・RT-01をもってしても、油圧がゼロまで落ちてしまっては、軸受を守ることはできません。
※ここから大事なこと※
・オイル警告灯が点灯してから補充すればなんてことは思ってはいけない、
・オイルレベルゲージのMINレベルより下には絶対にしない、
・レベルゲージMINからMAXの間で、最低でもMINから1/3以上は入れておく、
・もしオイルランプが点いてしまうくらい減ったら、銘柄・グレードなんて気にせず直ちにエンジンオイルを補充する、
・サーキット走行時などハードな走行をする場合は、スタート時はオイル量はできるだけ多く入れる、
・全開走行続けるとオイルはまあまあ減るので、走行インターバルなどでゲージ半分を下回らないように補充をする、
などがエンジンを守るために大事だと思います。
例えば、RX-8前期の中盤までの車両で、オイルフィラーパイプからインテークに直接ブローバイホースがつながっている場合は、オイルいっぱい入れてサーキットを走るとオイルが噴き戻してエアフロが汚れエンジンが吹けなくなるという場合があり、それを鑑みてオイルレベルを低めで使っているって人がいると思います。
そんな場合は、純正対策品のベンチレーションキットをつけてください。
オイルをゲージMAXまで入れても噴き返しは起きなくなります。
冬場にエンジンオイルが乳化してレベルゲージにどのくらいオイルが付いているかわからない場合も同様です。
ベンチレーションで乳化ゼロに出来ます。

ノーマルなFD3Sだと、MAXまで入れると横Gでオイルを噴いてしまう場合は、ゲージ半分よりちょっと上のところくらいでスタートすればさほど噴き返さないと思いますし、一日走る場合は、減りすぎないようにチョコチョコオイル量を点検・補充しましょう。
FDはもしオイルを多少噴き返してもエアフロないしインテーク内にオイルが溜まるだけなので、エンジンを壊すよりは良いと思います。
FD3S・4型までの純正油圧計はあてになりませんし苦笑、
RX-8前期の純正油圧計も実際に油圧がゼロになってもすぐには針が落ちませんので、
うち的にはハードめに走るなら油圧計を付けて欲しいなと思います。
エンジンオイルは、オイルの質にこだわるのも大事ですが、油量を減らしすぎず油圧を保つこともすごく重要です!