ロータリーエンジン研究所・REAL-TECHのRE的ブログ

茨城県下妻市にあるロータリーエンジン専門店『REAL-TECH』(リアルテック)のロータリーエンジンに特化したRE的ブログです。 RX-7・RX-8など、マツダ・ロータリーエンジン搭載車のメンテナンスやチューニング、セッティングが本業ですが、代表のハマグチは、『ロータリーエンジン研究家』としても活動しており、ロータリーエンジンの過去・現在・未来について日々研究しており、各媒体にRE関連記事の寄稿もしています。 また、RX-7やRX-8のデモカーを用いてロータリーエンジンの高効率の追求も行っており、REのパフォーマンスを高めるためのパーツ・専用オイルなども製作しています。 このブログでは、日々のリアルテックでの作業や、ロータリーエンジンやRX-7・RX-8などのRE車のウンチクも書いてます。

RTオイルをご検討の方はこちらをお読みください

よく聞かれる おすすめのRTオイル
http://realtech.livedoor.blog/archives/6537489.html

エンジンオイル交換時のオイル使用量
http://realtech.livedoor.blog/archives/16377797.html

2020年10月

エイト前期6ATのエンジンOHを進めております。
20201023_143356
下ろしたエンジンは、補機を外し、センサーやソレノイドを点検して良否判定。
走行距離がそんなに行ってないので大丈夫かと思っていたメータリングオイルのノズル(コネクターボルト)は、全部ダメでした。
ん~、前期の後半でも新車装着のノズルはダメになるな~。

補機をばらしたあとは、ショートエンジンの分解。
20201023_145514
20201023_162515

で、エンジンの破損箇所はこちら。
20201023_163342
20201023_182701
フロントローターのアペックスシールが1本の角欠け。

割れ方からみてもノッキングで破損って感じです。

20201023_163422

バラシついでにハウジングの状況を軽く確認しましたが、思ったよりもサイドハウジングの被害がなく再使用パーツ多めでいけそうです。

リアルテック自慢のエンジンオイルRT-01でエンジン圧縮圧力アップの実例

RX-7 FD3S 6型 9.9万キロ 
20201018_170442

こちらの車両は、平均年間走行距離1000kmって感じで大切にされてるFDですが、7年間半RT-01を使い続けて7000km、だいたい1年~1年半に1回オイル交換というサイクル。

現在のコンプレッションがこちら。
20201018_170450
20201018_170453 (002)

使用前と現在のエンジンコンプレッションの比較は、↓↓↓
20201018_172826

入れる前から800kpa半ばくらいありましたが、RT-01を入れ続けてだいたい2年ごとに測定してて年々コンプレッションが上がっていました。
今回の測定では、いよいよ5室で900kpaを越えてきました。残り1室もほぼ900kpaですしね。

クルマに乗らずエンジンを掛けない期間が多くても、RTオイルを入れといてもらえば、エンジンは守れますし、走ればさらに調子がよくなっていくという良い実例です。

今日は久々にRX-8後期のコンピュータ現車セッティング。
低走行なスピリットRです。

暑い時期は短時間で正確な学習が出来ないので、よほどのことが無い限り後期の新規セッティングはしないんですが、やっと寒くなってきたのでセッティング作業も再開できるようになりました。

最初にリアライズのベースデータをインストールして、しっかり学習させてスタート。

今回は拍子抜けするくらい一発で全域キレイにセッティングが決まりました!
20201018_140441
20201018_144052
車両の状態が良いのと、車両の仕様がしっかりした仕様なので、それが良かったかな。
結構速くなったと思います!

初めて作業させてもらったお預かりのFDは、点検してみるとそこらじゅうのボルトが折れたままだったり、ネジ山がダメになってナメたままで、まともにボルトが締まってないところ多数な状態でした。

特に普段見えない下廻りは、酷い限り。
トンネルメンバーのところは、マスキングテープで隠して黒く塗ってごまかしてあったり(ビックリ!)、
20201005_133615
20201005_133618
フロントパイプのステーはネジがなめたまままともに締めてなかったのでカタカタしてたり。
20201005_173217
20201005_174643

よくダメにしやすい、ミッションアンダーカバー取り付けネジ穴も例外ではなくガバガバ。
20201005_173227

ラジエータアンダーカバーもボルトがサビサビだし、ボルトが3箇所くらい付いてなかったり...、
20201011_150852
20201011_150859

トンネルメンバーを外してみるとこの通り。
20201006_105449

気に喰わないので、全部直しました。

ミッションステーのボルトは手持ちの中古良品に交換(下側)
20201005_175611
20201005_180027
20201005_180220
20201005_180826
20201013_173813
20201013_173823

20201012_144246

さび付いているところは難儀しましたが、すべて外し、交換できるところはボルトやクリップナットを新品にして、ネジ山はタップやヘリサートで直し、折れたままのボルトはドリルで揉んでタップをたててネジ山復活。

エンジンルームのバッテリー下のメンバーもボルトが折れてて、さらに錆でグズグズでしたので、
20201011_152251

20201011_174748

軽くサンドブラスト掛けて、
20201011_184726

折れたネジはドリルでもんで外して、
20201011_185256

大きな腐食部分は削ってならして、タップをたててネジ山修正、
20201011_185407

黒サビ転換剤塗って、
20201011_185921

塗装して完成。
20201012_084553
20201012_100237
20201012_101727

折れたボルトやネジ山の修理は全部で10箇所以上直して何時間掛かって大変でしたが、オーナーさんが満足してくれたのでOKです。

※よく折れたボルトやなめたネジ山を直したりすると、『そんなかんたんに直せるんですか!』って驚かれますが、そんなにみんな直せないものなんでしょうかね???
面倒くさいだけで難しくは無いんですがね。

ニューテックキャンペーンが始まりました。

ニューテック製品ご購入の方に、Tシャツをプレゼント!
今回のTシャツは、こんな感じです。
20201014_160858
20201014_160912
数がなくなり次第終了なので、お早めにどうぞ!

↑このページのトップヘ