温間時にエンストすると、エンジン再始動が困難で、10分くらいそのままにすると何とか始動可能になる というトラブルの点検と修理。
入庫時はエンジンチェックランプが消えてましたが、履歴をみたら、空燃比リッチのエラーも入ってました。
エンジン掛かっているときもレーシングしてアイドル付近に戻ってきた時の安定感がピシッと来ず良くない感じ。
まずは最初は一番要、エンジンコンプレッションの測定。
全室850kpaほど有り、まったく問題なし。どころか、8万kmオーバーなら高いほうでしょ。
RT-01入れてもらっているからね。
エンジン本体が原因ではなくなったので、順番ずつ点検していきます。
点火系はすべて問題なし。スパークのばらつきもなし。
エラーが出てたフロントO2センサー(A/Fセンサー)を交換。距離も8万kmオーバーですしね。
しかし、交換しても症状はあんまり変わらず。
エアフロも汚れてたんで洗浄してみたけど、症状改善せず。
念のため、さらに新品エアフロも付けてみたけど変わらずでした。
さて次どうするかってとこで、スロットルボディ内周をきれいに拭いてみました。
そしたら…、エンストしなくなったけど、逆に回転落ちなくなった!
スロットル電圧みても、アイドリングでのミニマム電圧の0.62Vまで落ちてるのに回転は1000回転くらいでいっこうに800回転まで落ちてきません。
よしよし、良くも悪くも変化が出たってことで、スロットルボディを手持ちの良品に交換してみたら…、
エンジン回転のドロップやエンストなし、温間始動も常にOK、アイドリング戻り方にも安定感も出ました。
電気負荷入れてもアイドルアップも戻りもきれいに動くようになりました。
スロットル電圧もエンジン回転830rpmくらいで、ミニマムより良い高い0.64Vなので数値的にもOKですね。
コンピュータの学習をさせ、ついでに裏技?のクランクアングルセンサーのリセット(これは日本モデルで効果あるか分からないけどおまじない程度笑)もして、
走行チェックでまあまあ距離を乗りましたが、症状は再発しませんでした。
ってことで、スロットルボディ(内部のポジションセンサーなのかな)でビンゴ。
こんな調子の悪くなり方もあるんだね。
2020年06月
FC3S デフオイル漏れ修理
今回は自分ちのじゃないお預かりのFC3S。
よくあるデフのコンパニオンフランジ・オイルシールからのオイル漏れ修理。
このFCは走行距離30万kmオーバーで、先端のナットを外して見ると、以前に1回はオイルシールを交換してる模様。
フランジを外して、オイルシールを交換するまでは簡単なんですが、
このコンパニオンフランジは、取り付け時に締め付けナットを締めすぎてしまうと、デフ内のドライブピニオンのベアリング・プリロードを調整するディスタンスピースが余計につぶれてしまって、プリロードがきつくなり、ヘタしたらコンパニオンフランジの回りがかたくなる可能性があります。(そんな風にしちゃったこと無いですが笑、可能性はゼロじゃない)
そうすると、デフ全バラにしてOHになっちゃうので、慎重に作業します。
幸い、規定トルク内でプリロードもきちっと同じになり、問題なく作業完了。
オイル汚れをきれいにして、走行チェック後の再点検ではオイル漏れも完全に止まってました。
そうそう、マフラーを支えてるリング状ハンガーを外すのに専用フックを久々に使いましたが、やっぱり23年前に作った自作品が一番使いやすいね。
よくあるデフのコンパニオンフランジ・オイルシールからのオイル漏れ修理。
このFCは走行距離30万kmオーバーで、先端のナットを外して見ると、以前に1回はオイルシールを交換してる模様。
フランジを外して、オイルシールを交換するまでは簡単なんですが、
このコンパニオンフランジは、取り付け時に締め付けナットを締めすぎてしまうと、デフ内のドライブピニオンのベアリング・プリロードを調整するディスタンスピースが余計につぶれてしまって、プリロードがきつくなり、ヘタしたらコンパニオンフランジの回りがかたくなる可能性があります。(そんな風にしちゃったこと無いですが笑、可能性はゼロじゃない)
そうすると、デフ全バラにしてOHになっちゃうので、慎重に作業します。
幸い、規定トルク内でプリロードもきちっと同じになり、問題なく作業完了。
オイル汚れをきれいにして、走行チェック後の再点検ではオイル漏れも完全に止まってました。
そうそう、マフラーを支えてるリング状ハンガーを外すのに専用フックを久々に使いましたが、やっぱり23年前に作った自作品が一番使いやすいね。