ロータリーエンジン研究所・REAL-TECHのRE的ブログ

茨城県下妻市にあるロータリーエンジン専門店『REAL-TECH』(リアルテック)のロータリーエンジンに特化したRE的ブログです。 RX-7・RX-8など、マツダ・ロータリーエンジン搭載車のメンテナンスやチューニング、セッティングが本業ですが、代表のハマグチは、『ロータリーエンジン研究家』としても活動しており、ロータリーエンジンの過去・現在・未来について日々研究しており、各媒体にRE関連記事の寄稿もしています。 また、RX-7やRX-8のデモカーを用いてロータリーエンジンの高効率の追求も行っており、REのパフォーマンスを高めるためのパーツ・専用オイルなども製作しています。 このブログでは、日々のリアルテックでの作業や、ロータリーエンジンやRX-7・RX-8などのRE車のウンチクも書いてます。

RTオイルをご検討の方はこちらをお読みください

よく聞かれる おすすめのRTオイル
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エンジンオイル交換時のオイル使用量
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2020年04月

ポート加工の準備をしましたが一旦おいといて、今日からクリアランス測定を進めます。
まずは詳細に検品しながら、ローターの仕込みです。
ローターの各所を面取りして、ローターをきれいにする用の自作工具を駆使して各シール溝を仕上げました。
あと、レネシスのローターには無いシール溝番号を打刻。
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簡単に書いてますが、これがまた時間が掛かります。
1個1時間以上は掛かる感じ。
今回は、重曹ブラストで汚れ落しまくったので、ちょっとは楽だったかな。
このように時間を掛けて1個1個仕上げていくと、終わったころにはローターに愛着が湧いてきます笑。

これと同じくして、元々取り付けられていたアペックスシールやコーナーシール、サイドシールなどガスシールを細かいカーボンなど汚れをきれいに落して、再使用しないけど再使用できるレベルまで仕上げました。
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一般的に外したシールはパッと見てそのままポイしちゃいがちですが、うちではOHする際にはどんなエンジンでも研究材料として古いエンジンの再使用しない部品も必要な部分は必ずきれいにして、すべての部分を測定。
磨耗の状況やクリアランス数値の測定データをちゃんと蓄積しています。
こういうことやんなきゃ、オイルが良いとか悪い、合ってる合ってないとか話しできませんしね。

手間も時間もかかってしまっていますが、これまでのエンジンも、これからのエンジンも、エンジン1機1機大切にしてるんで、大事な作業です。

作業工数と作業工賃があってないのはここだけの秘密です笑

今週は、RX-8後期のお預かりが多く、今日もクラッチ交換他メンテナンス作業。
さくさくと作業完了しましたが、外は結構な雨なので走行チェックはまた明日。

RX-8スピリットRのエンジンOHは、各ハウジングの洗浄を終え、サイドハウジングの検品と測定。
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ブローしたエンジンではないし、距離も使ってないので、磨耗量はもちろん問題なし。
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ちなみに、サイドハウジングの磨耗量が最も多い縦磨耗は、同じエンジンでもフロントとリアが多め、インタメ側はフロントリアに比べて少なめってのが一般的な傾向です。

エキゾーストポート内のカーボン蓄積量もほとんど無し。
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きれいなもんでした。

検品後は、ポート加工のために全ハウジングとインマニを仮組みして、各部ケガキ作業。
段付を無し、スムーズな流れを作るために必要な作業です。
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さらに仮組みを分解して、燃焼室側はサイドポート拡大用テンプレートをあててポート形状をけがいてポート加工下準備の完了です。

リアルテックは緊急事態宣言の対象地域では有りませんが、コロナウィルス蔓延防止のため、リアルチェックなど長時間お待ちいただく作業は新規のご予約を控えさせていただいております。

現在ご来店作業の際は、使い捨てのシートカバー、ハンドルカバー、シフトカバーを着用させていただき、僕自身もマスクと手袋を着用して、車両の操作部分を介した互いの感染リスク低減のための対策をしております。

なので、今月は作業が少なくなっておりますので、今進めているRX-8のエンジンOHはいつもより早いペースで進めております。

分解したショートエンジンパーツを洗浄。
オイルパンボルトに付いたシール剤もきれいに落すのに時間と根気が要りますが、真鍮ワイヤーカップブラシでギュイーンとやることで、ボルトのメッキを落すことなくシール剤を落すことができます。
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洗浄後のフロントカバーを眺めてかっこいいな~とか思ってみてり笑。
裏からはなかなか見る機会がないと思いますので記念に載せときます。
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リブの入れ方とかマジカッコいい。

ローターも1個につき1時間以上掛けてシール溝内のカーボンまできれいに落としました。
重曹ブラストを使ってもちゃんときれいにするには時間が掛かります。
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インマニも強力な洗浄剤を使ってピカピカです。

頑固なカーボン汚れが付いたパーツは洗浄完了。
あとは、ハウジング類を洗浄すれば測定にいけます。

今日は、ショートエンジンの分解作業。
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RX-8後期エンジンは、メータリングオイルポンプが大きく変わり、フロントカバーの形状も前期とは大きく変わりました。
向って左側がスッキリしてます。
いつみてもこの形かっこいいね!笑
2008年RX-8後期の登場した時、オイルフィルターがフロントカバーに移動していたところをみた時は、それまで40年間のREの歴史が変わった!と衝撃的でした。

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アペックスシールなどのガスシールはすべて装着場所ごとに分解用シールケースに収めました。
明日から洗浄です。

今日は下ろしたエンジンから補機バラシ。
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後期エンジンといえば、電磁メータリングオイルポンプ(E-MOP)
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エンジンの上に鎮座するE-MOPはカッコイイですよね。
(こういうこと言うから変態呼ばわりされちゃうんですけど笑)
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後期エンジンが前期エンジンよりもより耐久性が高いっていう理由は、このE-MOPがあるから。
簡単に言うと、メタポンがRX-8前期までがキャブレター、後期がインジェクションって思ってもらえばおおよそOKです。

補機をすべて外した後は、インマニ以外の補機パーツを洗浄。
走行距離が少ないので、洗浄後は新品のようにすごくきれいになりました。
手間のかかるエンジンハーネスもピカピカ。
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