ロータリーエンジン研究所・REAL-TECHのRE的ブログ

茨城県下妻市にあるロータリーエンジン専門店『REAL-TECH』(リアルテック)のロータリーエンジンに特化したRE的ブログです。 RX-7・RX-8など、マツダ・ロータリーエンジン搭載車のメンテナンスやチューニング、セッティングが本業ですが、代表のハマグチは、『ロータリーエンジン研究家』としても活動しており、ロータリーエンジンの過去・現在・未来について日々研究しており、各媒体にRE関連記事の寄稿もしています。 また、RX-7やRX-8のデモカーを用いてロータリーエンジンの高効率の追求も行っており、REのパフォーマンスを高めるためのパーツ・専用オイルなども製作しています。 このブログでは、日々のリアルテックでの作業や、ロータリーエンジンやRX-7・RX-8などのRE車のウンチクも書いてます。

RTオイルをご検討の方はこちらをお読みください

よく聞かれる おすすめのRTオイル
http://realtech.livedoor.blog/archives/6537489.html

エンジンオイル交換時のオイル使用量
http://realtech.livedoor.blog/archives/16377797.html

2018年05月

新しいエンジンオイルを発売します。
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RT-27 10w40  税別1900円/1L、7600円/4L
RT-28 5w30  税別1900円/1L、7600円/4L

一番の特徴は、今までのRTシリーズは化学合成油でしたが、このRT-27/28は鉱物油ということです。

REは鉱物油だ!とこだわりのある方
鉱物油の中で出来るだけ性能が欲しい方
RE専用は使いたいけど、価格が高いから諦めていた方
オイル選びで悩むことを止めたい方

以上の方に向けて、ロータリーエンジン研究家・浜口がロータリーエンジン愛好家の皆さんに向けて安心してお使いいただけるように、長くREを楽しめるようにと作ったRE専用鉱物油です。

REに求められる潤滑性・気密性・ブローバイガスやカーボン発生の抑制などすべてを盛り込んでおります。
馴染みもいいので、新しいエンジンの慣らし用にもいいと思います。

鉱物油としては最高位にランクされるグループⅢで、化学合成油なみの高い性能を持たせてあります。
そこにさらにREをスムーズにトルクフルにとブレンドしました。

熱にも強いです。
走行距離を重ねても油圧の安定感が普通の鉱物油と違います。

RE専用オイルは、4Lでおおよそ1万円前後が多いですが、7600円と価格も出来るだけ抑えました。

ホント、ロータリーエンジンを愛する多くの方に使ってもらいたいと思ってます。


ちなみに、他のRTシリーズと比べて性能はどうですか?といわれれば、もちろんRT-01/02が最強です。
それぞれに特徴を持たせてあり、お好みや用途で選んでいただけるようにラインナップしております。

とにかく絶対的性能を重視したい人はRT-01/02を選んでください。

RX-8のエンジンOHをして慣らし運転が終わったということで、最終点検とコンピュータセッティング。
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点検はオイル漏れやクーラント漏れが無いかなどエンジン全体を確認し、コンプレッション測定も行います。
ちなみにエンジンOH後の1000キロ、3000キロ点検は無料で行ってます。

そして、エンジンオイル交換。
オイルは、もちろん大人気オイルRT-01を入れていただきました~。

その後はコンピュータリセッティング。
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気温が高かった割りには、いっぱい空気吸っててエンジンいい感じ♪
ベースデータだと薄い感じでしたが、現車セッティングで全域キレイにA/Fを合わせて完了です。

注文してやっと届いたRX-7 FD3S後期 16bit用のメータリングオイルポンプ(MOP)。
ハウジング内にオイルを供給するためのポンプですね。

今までの品番でオーダー入れたら、直接部販に問い合わせしないと注文できなくなってて、
届いたら品番が変わってました。
早速開けてみると…、

RX-8の前期用みたいにポジションセンサーが外付けになってる…。
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右が新型。

RX-8のMOPはこれ↓
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基本的なMOPの動作的には、FDもエイト前期も同じです。
エンジン回転と負荷(ブースト)のマップでステッピングモーターを0~60ステップで動かして、吐出量をコントロールしています。
違いは取付部のOリングの形状と、ノズルの本数、カプラー形状くらいかな。

FD用のポジションセンサーが何らかの理由で作れなくなったので、その部分をエイトと共用(流用)して作ってきた感じでしょうか。

MOPはロータリーのシール潤滑の要。
ここまでしてパーツ供給してくれるマツダは素晴らしい!


しかし、車上交換だとセンサーが出っ張った分、工具が入りづらくて取付ボルトがなかなか締められない!
持てる工具を総動員して何とか取付完了。
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サーキットも走るFDなので、耐熱処理もしました。
壊れると高いんでね。

ちなみに、このポジションセンサーは調整できますが、イニシャルの位置を動かせば全体的に吐出量の増減が出来るかも。
まあ、コンピュータ側で調整できるからそんな必要ないからやらないけど笑

何度も試作を繰り返してフィーリングをチェックしている ストリート用オリジナルミッションオイル。

これで最終(にしたい)バージョンをウチのFDに入れました。
実は書いてないところでも何パターンかやりまして、もう試作何号目かはわかりません。笑
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これで完成に出来るはず。

今のところ冷間時から温間時もすごくいい感じです♪

続けて、同じものをエイト後期にも入れてみます!

17日に開催されたクルマ塾 レジェンドに学ぶモノづくりの真髄セミナー に行ってきました。

自他ともに認めるマツダロータリーバカの僕ですが、他メーカーのレジェンドトークも勉強になるかと思いまして、今回の日産編も受講してきました。
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メインはR32~R34スカイラインGT-Rの開発ヒストリーに、高橋国光さんのレース人生のお話し。
国さんのお話しは、そのルーツを辿るものとなりました。
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今回も興味深いお話ばかりで、あっという間の3時間。


いつもはマツダのお話しを追いかけてますので、他メーカーのレジェンドのお話しはしっかりと聞いた事がありませんでした。

当時の日産のクルマ作りの理念や、マツダとのスポーツカー作りのアプローチの決定的な違いもよくわかりました。


そして、クルマ塾実行委員のお一人、僕が尊敬してやまない山口京一先生の知見の深さもやはり素晴らしく、
今回も脱帽なお話しの内容でした。


さらには、MCと務めた我らが竹岡圭さんのレジェンドたちの仕切り・進行も冴えてましたね!
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講演の終わりには、今日の主役のお一人R32スカイライン主管の伊藤修令さんにサインをいただき、
今回参加されていたRX-7・FC&FD主査の小早川さんとお二人のサイン入りのGT-Rブロス vol.1を持って一緒に記念撮影。
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この本に写っている赤いFD6型は、My RX-7です。
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レジェンドの皆様、クルマ塾実行委員会の皆様、素晴らしい講義をありがとうございました。

次回のクルマ塾も期待しております。

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