OH中のFDエンジンですが、ばらしてみるとステーショナリギア内のメインメタルが凄いことになってました。
メインメタルとは、エキセントリックシャフトの両端の軸受になります。
フロント側はこんな感じ。

3層メタルの2層目まで露出し始めてるので、良いか悪いかっていったら良くはありません。
それでも、まあよくあるぐらいの摩耗です。
そして、リア側。

結構な範囲まで銅色が見えてます。
内側まで、2層目ギリギリ・鉄板まで到達な感じ…。
通常はフロントの様に外側の部分から内側に向かって徐々に摩耗していきますが、
そんなレベルでなく全周ざらざらしてます。
焼き付き寸前でした。
こうなると、エキセンもアウトになりますが、奇跡的にセーフ。
修正可能な範囲でした。
危なかった。
じゃあ、なぜ軸受がこうなるのか。
理由はただひとつ!
オイルの油膜切れ。
根本的に良くないオイルを使っていたか、
使用条件とオイルスペックが合わないかでしょうね。
軸受を守るのはオイルしかありません。
ロータリーエンジンでのオイル選びでは、カーボンが多い・少ないということばかり気にしがちですが、
オイルに一番必要とされる性能は、潤滑性能・油膜保持能力です。
カーボンの発生が少なくったって、この性能が劣っているものはダメなんです。
軸受が焼き付いてたら、回るもんも回りませんからね。
と言っても、こんな状態でも普通に乗れますし、特に気になる異音もしません。
開けて初めて分かります。
だから信頼のできるものを選びたいですね。
宣伝みたいになっちゃいますが、ウチのRTシリーズやニューテックオイルを使ってもらえば、こんなことには絶対なりません。