ロータリーエンジン研究所・REAL-TECHのRE的ブログ

茨城県下妻市にあるロータリーエンジン専門店『REAL-TECH』(リアルテック)のロータリーエンジンに特化したRE的ブログです。 RX-7・RX-8など、マツダ・ロータリーエンジン搭載車のメンテナンスやチューニング、セッティングが本業ですが、代表のハマグチは、『ロータリーエンジン研究家』としても活動しており、ロータリーエンジンの過去・現在・未来について日々研究しており、各媒体にRE関連記事の寄稿もしています。 また、RX-7やRX-8のデモカーを用いてロータリーエンジンの高効率の追求も行っており、REのパフォーマンスを高めるためのパーツ・専用オイルなども製作しています。 このブログでは、日々のリアルテックでの作業や、ロータリーエンジンやRX-7・RX-8などのRE車のウンチクも書いてます。

RTオイルをご検討の方はこちらをお読みください

よく聞かれる おすすめのRTオイル
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エンジンオイル交換時のオイル使用量
http://realtech.livedoor.blog/archives/16377797.html

2013年11月

エンジン製作を進めてます。

次は、ローターのラッピングとシール調整。

新品のローターでも中古でも、洗浄した後は各部を面取りします。

シール溝なども綺麗にバリ取り。

溝の内部はゴリゴリやっちゃうとダメなんで、中古のコーナーシールをやサイドシールを使って仕上げます。

結構手間をかけてますよ。


それが終われば、やっとシール調整。

できる限り、1/1000mm単位で揃うように仕上げます。
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だんだん気温も低くなってきたので、部屋だけでなく、ローターやシール類、測定に使うゲージを適温までに温めてから測定・調整してます。

なので、この時期は思いのほか時間が掛かりますね。

タイムアタックシーズンも始まり、メンテやセッティング作業が続いてます。

レブバトルも迫り、デモカーの方の準備も徐々に進めていってます。

大きな作業では、RX-8のエンジンOHも開始してます。
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今回もサイドポート拡大加工です。
最近はみなさんサイドポート拡大路線ですね。

粉甲斐使うパーツはハウジングやローターはもちろんのこと、エキセンまで新品です。



そして、本日は前にサイドポートチューンしたRX-8のOH後1000キロ点検&オイル交換です。
コンプレッション測定や、下回り・エンジンルーム類など、走行しての異常やオイル漏れがないか点検します。

もちろん、問題はありませんでした!


コンプレッションも、サイドポートをバックリと拡大加工してありますが、全体的にほぼバラツキも少なく、9キロぐらいまで上がってきてます。
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さらにこれから2000キロ慣らしが進んでいけば、まだまだ上がるでしょうね。(慣らしは3000キロまでやってもらってそこからは全開OKですが、全開でサーキットとかで走っても、5000キロぐらいまではコンプレッションが上がる方向に有ります。)


乗っても、低速トルクもノーマルよりも有りますし、燃費も11キロぐらいは走ってるそうです。


ちなみに、リアルテックでエンジンOHしてもらった場合、OH後1000キロと3000キロの点検とコンプレッション測定は無料でやらせてもらってます。(オイル交換代は別途かかります)

コンプレッションテスターは前後同時計測、結果表もお渡しします。

好評なスピリット車高調は、全てがオーダーメイドです。

なので、オーダーが入ってからお好みの仕様に製作します。

いつもはガチのサーキット仕様が多いのですが、今回はバネレートを落として、ストロークも長めにした仕様を作ります。

絶対的なタイムはでなくとも、サーキットでも街中でも高速でもどんなシチュエーションも運転を楽しめる「Fun to drive仕様」です。


バネレートが結構変わるのでスピリットにオーダーする前に、寸法取りをウチのデモカーとデモカー用スピリットショックを使って行います。
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机上だけでもできますが、実際に使うバネレートを使って装着して車高の具合をみないと、やっぱり不安なもんです。苦笑

スピリットから製品が上がってきてから合わなかったーってなったら大変ですからね。

ちなみに、アッパーマウントは前後ラバーブッシュにします。

来月半ばには完成予定です。

引き続き、FDの修理。

ステーショナリギアオイルシールの交換です。

今回は結構多めにオイルが漏れてました。
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フライホイールを外すとこの通り、リアハウジングがビチャビチャです。
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漏れるのは画像にあるオレンジ色のオイルシールではなく、
ステーショナリギアの内側に付いているOリングが硬化してそこから漏れます。

Oリングは、もうゴムでなく、プラスチック状態。


綺麗に洗浄して新しいOリングとオイルシールを組み付けて、元に戻します。
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一緒にクラッチレリーズベアリングとフォークもグリスアップ!

さらにエンジンの下回りを拭き掃除です!


下回りがカラッカラのドライになりました。

これでまた安心して乗ってもらえます。

定期的にメンテにやって来てくれるストリートオンリーで綺麗なノーマルFD3S。

今回は前回の点検時に見つかったメタポンノズルの交換修理です。
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特に激しく乗ってなくても、距離が進めばやはりノズル内のワンウェイが壊れます。

中のゴムが破けるんで、仕方ないですね。
こうなると、エンジン内に供給されるオイルがタービン入口の方に逆流しちゃうので、アペックスシールの潤滑不足を起こします。

大切に永く乗りたいからと、放っておかずに早めの交換です。

ノズル交換にはエンジンの上が完全にバラバラにしないといけないので、結構時間が掛かります。
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ノズル交換後は、周辺のオイル汚れもひどいので、一旦外したパーツ類は綺麗に洗浄して組み付け。

全部きれいに取り付けて、これで修理完了!



…と思いきや、エンジン後部からオイル漏れの跡が…。

今度はエンジンのステーショナリギア・オイルシールよりオイル漏れです。
これもFDのメジャートラブル…。
ストリートオンリーでも距離・年数がたてば必ず漏れてきますね。
結構ビチャビチャなので、一緒に修理します。

オイルシール交換は休み明けに。

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