ロータリーエンジン研究所・REAL-TECHのRE的ブログ

茨城県下妻市にあるロータリーエンジン専門店『REAL-TECH』(リアルテック)のロータリーエンジンに特化したRE的ブログです。 RX-7・RX-8など、マツダ・ロータリーエンジン搭載車のメンテナンスやチューニング、セッティングが本業ですが、代表のハマグチは、『ロータリーエンジン研究家』としても活動しており、ロータリーエンジンの過去・現在・未来について日々研究しており、各媒体にRE関連記事の寄稿もしています。 また、RX-7やRX-8のデモカーを用いてロータリーエンジンの高効率の追求も行っており、REのパフォーマンスを高めるためのパーツ・専用オイルなども製作しています。 このブログでは、日々のリアルテックでの作業や、ロータリーエンジンやRX-7・RX-8などのRE車のウンチクも書いてます。

RTオイルをご検討の方はこちらをお読みください

よく聞かれる おすすめのRTオイル
http://realtech.livedoor.blog/archives/6537489.html

エンジンオイル交換時のオイル使用量
http://realtech.livedoor.blog/archives/16377797.html

カテゴリ: ロータリー的実験

ちょっと時間があいてしまいましたが、次期マツ耐用RX-8の18万kmオーバーのノーマルエンジンの実験シリーズ その5 です。

以前のお話しは以下をご覧ください。






前回のエンジンコンプレッション測定からさらに600kmほど走って、オイル交換からはトータル1800kmほど走ったので、再度コンプレッション測定しました。
と言っても、忙しくてブログに書き忘れてたので、8月末のことなんですがね笑

結果は、
フロント
20200826_173941
リア
20200826_173948
まだまだコンプレッション上がってくるぜ~~笑

オイル交換前(上)、前回オイル交換後1200km後(中)、今回オイル交換後1800km後(下)

20200910_191624
見れば一目瞭然、交換前、特にフロント側は悲惨な状態でしたが、今回ですべて700kpaオーバーになりましたし、リアもほぼ800kpaに到達しました。
実に80~90kpaアップです!もう別のエンジンになったかのようになりました。

RTオイルの威力が炸裂しまくり。
18万キロ走ったロータリーエンジンだって適した良いオイルを使えば、エンジンはどんどん良くなります。

もっとこの状態で走りたい感じですが、テストしたいスペックのニューテックオイルがあるので、オイル交換しちゃいました。
20200826_175448

20200826_181229

こちらのオイルでもエンジンコンプレッションがどうなるか興味深いです。

リアルテックの次期マツ耐車は、諸々考慮して今シーズンのマツ耐レース参戦を見送ることにしました。

車両製作も先延ばしにしたので、今年は今車両に載っている18万kmオーバーノーマルエンジンの実験シリーズを続けようと思います。

今回は その4 です。

仕事で高速を長距離乗る機会があったので、燃費を測ってみました。
高速9割・下道1割って感じです。

結果は…、
BlogPaint
満タンスタートで、395.9km走って、満タン給油が34.19kmでしたので、
燃費は、約11.58km/Lでした!
ちなみに、満タン具合も必ず同じになるまでゆっくりと給油してます。

タイヤは去年マツ耐のレースで使い終わった255/40R18のRE-12Dですので、タイヤ的には燃費に不利でしたし、
エンジンコンプレッションもメーカー下限値を脱してるとはいえ低いことを考えると、まあまあいいところでしょうね。

18万キロ使ったロータリーエンジンだってちゃんとメンテナンスすれば、この位の燃費は出るってことが分かりました。


もう一度、車両スペックを書いておきます。
RX-8 TYPE-S 18万キロ
エンジン 新車からのノーマル 
吸排気 ノーマル
車両軽量化なしの1310kg
エンジンオイル リアルテック RT-02 RT-21のブレンド
コンピュータ リアルテック REAL-ize・マスター
タイヤ BS POTENZA RE-12D 255/40R18(ノーマルタイヤ外径と一緒)

次期マツ耐用RX-8の18万kmオーバーのノーマルエンジンの実験シリーズ その3 です。

こんな時期なのでなかなか距離が稼げませんが仕事の足としてちょいちょい使って、オイル交換してから1200km走行したので、ここでエンジンコンプレッションを測定しました。

以前の記事がこちら。



で、気になる測定結果は、

フロント
20200528_170626

リア
20200528_170634



一番最初からの比較はこんな感じ
20200528_171344
前後とも50~70kpaほど向上しました。
以前まではメーカーの下限値とされる680kpaをフロント側は下回っていましたが、
コンプレッションが上がったことで、すべて下限値を超えてました。

われながら、恐るべしRTシリーズエンジンオイル笑

以前のブログにも書きましたが、使ったオイルは、RT-02(0w20)とRT-21(5w40)のブレンド です。

正直、カーボンクリーナーであまり上がらなかったので、オイルでもあんまり上がらないかな~って思ってましたが、結構上がってきました。
この位のコンプレッションがあれば、不安なく使えちゃうのがRX-8・13Bレネシスのいいところ。
あと2000kmくらいこのまま乗ってみて、さらに上がるか見てみたいと思います。

RTシリーズエンジンオイルはすべて在庫ありますので、通販のご注文お待ちしております。
http://www.real-tech.jp/oil.html

新しく登録したデモカー、新マツ耐号ですが、18万キロオーバーと過走行車です笑
20200131_160351

エンジンは、載せ替えた形跡も無く、車検証入れに入ってた記録簿をみても、18万キロそのままのエンジンのようです。

マツ耐まで時間あるし、レース仕様にバラす前にせっかくなんで、この18万キロエンジンに悪あがきしたら、どれだけコンプレッションが戻るか試してみようかと思います。
と言うのも、うちでメンテしているエンジンって、10万・15万キロを越えようが、サーキットガンガン走ってようがコンプレッションとか調子いいのばかりなんで、いい感じにやられているサンプルって貴重なんですよね笑

ということで、最初のコンプレッション測定。
(は、去年年末にもブログに書いた下取ってきた状態のときのもの)

フロント
20191212_174645
リア
20191212_174649
フロントはメーカー基準の下限値680kpaを軽く下回ってます。
まあ、18万キロとは言わず、10万キロぐらいでもちゃんとメンテしてないとこんなのは良く有りますね。
これでも普通にエンジンがかかって、トルク感も問題になるレベルではありません。

そして、最初にニューテックのインテーク・燃焼室カーボン除去剤・NC-121を施工しました。
その後100キロ走った後のコンプレッションがこちら。

フロント
20200131_160355
リア
20200131_160403
前後とも10~20kpaくらい上がってますが、この位だとあからさまにカーボンが溜まってコンプレッションが低いって訳ではない感じですね。
さすが18万キロも走って切れるだけあって、それなりにメンテナンスはされてきたのでしょう。
NC-121やった時も煙ほとんど出なかったし。

測定後はオイル交換。
現状どんなオイルが入っているか分かりませんので、上抜きでオイルパンの中が完全になくなるまで古いオイルを抜き取りました。
20200131_165632
エンジンオイルは、ちょっとずつ余っていたオイルを寄せ集めて入れました笑。
RT-21とRT-02のブレンド仕様で、ホント余ってたヤツなので結構適当です笑
たぶん粘度的には、5w35くらいになるかな。

交換後乗ってみましたが、あっからさまにアクセルのツキが良くり、トルク感も上がった!
これ、すぐ分かる!
運転しながらマジ笑っちゃった。

こりゃ体感率が高い良いオイルだと再認識しました。笑
オイルを馴染ませたら、再度コンプレッション測定します。
乞うご期待!

昔から油温はどこで測ったらいいの?とか、
自分の車は油温が~℃ですが大丈夫?とか、
話しの中で出てきますが、意外に測定箇所の条件が一致してません。
そうすると話しの食い違いが出てきてしまいます。


それなら、同時に測って比べてみよう!ということで、
温度センサーを
・オイルパン
・オイルクーラー入口
・オイルフィルター入口
の3箇所に設置して、測定してみました。
オイルパン↓
イメージ 1
 
オイルクーラー入口↓
イメージ 2
 
オイルフィルター入口(エンジン入口)↓
イメージ 3

一概にそこが何度の時は、ここが何度ということは言えませんが、変化の仕方・高い低いは分かります。


参考までに、エンジンオイルの流れをザックリ説明します。

オイルパン→オイルポンプ→オイルクーラー→オイルフィルター→エンジン内部(ハウジング~エキセン~各軸受、メタポンなど)→オイルパン

という流れです。
油圧はオイルポンプから軸受まで。オイルパンに戻ってくる時には大気圧に戻ります。なので圧がかかってないのはオイルパンのみ。

さて、結果は詳細に書くとキリがないので、簡単に。

温度の高い順に、
・オイルクーラー入口>オイルフィルター入口>オイルパン
という具合です。
イメージ 4
※例として、画像は車速60キロキープで2分間走った時のピーク値
オイルクーラー入口 97℃
オイルフィルター入口(エンジン入口) 88℃
オイルパン 78℃

街乗りだとだいたい10℃ずつ変わってきます。
と言うことは、オイルパンとオイルパン直後で冷やされる前の温度は20℃も差があることになりますね。
みんなオイルパンの温度がエンジンを出た直後なので一番高いと思われがちですが、実際測ってみると一番低いのです。

ではなぜか?

1.温度センサーが流れがあるところでないと、温度変化に対してリニアに測定できないため。
2.オイルパンは油圧がかかっていないため。

この2つ。

実際、エンジンを止めて、3分くらいすると3点の温度がだいたい同じになります。

結論からすると、オイルパンで温度を測るのは、全くもってナンセンス。
温度計をつける理由は、そのつどの走行状態で何度になっているかを正確に測ることですよね。
それなのにレスポンスが悪いのは全くお話になりません。
オイルパンにセンサーをつけている人は、位置移動をオススメします。


オイルクーラー入口とオイルフィルター入口の温度差はオイルクーラー性能・車速・油圧で変わってきますので、今回は街乗りだけでの測定なので、10℃ぐらいの差でしたが、車速が高くなればその差も変わってくるでしょうね。

今度はサーキット走って測定してみます。

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