この前の入庫時にはなかったので、結構最近漏れ始めた予感です。
定期的に点検しておけば、このように早期発見できます。
さて、オイル漏れ箇所を探るのにオイル汚れを辿っていくと…、
あった!
フロントカバーのオイルフィルター後からリアハウジングにオイルを送っているオイルパイプのフランジとのつなぎ目からでした。
一旦洗浄してエンジン始動してみると、ジュワーっとオイルが漏れてきます。
このパイプからオイルが漏れたのは初めてなので、さすがに新品在庫もしているわけもなく、とりあえず作業をストップして、パーツオーダー。
広島に在庫があってよかった。
パイプとガスケットが届いて、早速交換です。
このパイプ、エンジン補機を組み立てるときに一番最初に付けるパイプ。
ってことは、車上交換では結構奥ってことなので、スロットル、サージタンク、インテークパイプ、オイルパイプなどなど結構バラバラにしないといけません。
分解中に見えるRX-8後期専用の電磁式メータリングオイルポンプ(緑丸)が超イカしてますね!(死語?笑)
交換とともにオイルで汚れたエンジン周辺、アンダーカバー、サブフレームも洗浄して、
エンジン始動後もオイルが漏れてくることもなく修理完了。
これで安心してサーキットが走れますね。
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RX-8後期も2008年のデビューから13年たち、10万キロオーバーと距離の進んだ車両が増えてきました。
うちがリアルチェックなどで点検した実績からすると、後期ではエンジンオイルの流れる経路からのオイル漏れトラブルが多い印象です。
今回のオイルパイプや、フロントカバーのブラインドプラグ、オイルクーラーホースなど、エンジン内から出てエンジン内に戻るまでの外部経路で、どれもカシメ部分が多いです。
これからみんな距離が進めば、オイル漏れする車両は増えてくることでしょうね。
漏れてしまう原因としては、後期のパーツ構成の違いだったり、パーツの劣化とか個体差もあるかもしれませんが、リアルテック的考察では、RX-8前期やRX-7・FD3Sよりも、RX-8後期はそもそもの油圧が高いからかなって思います。
RX-8後期は、レーシングREのようにピーク値で1Mpa(10.2kg/c㎡)くらい掛かりますのでね。(オイル粘度にもよります)
オイルクーラーのところに油圧計を付けて、メーター振り切った人もいることでしょう。
じゃあなんで、前期より油圧設定を上げたのか?って考えると、
電磁メータリングオイルポンプを採用したことか、0w20の低粘度・省燃費オイルを純正指定オイルに入れたからかなと考えてます。
まあ、油圧が高いこと自体は悪いことではないし、そもそも油圧は簡単に変えられないので、オイルが漏れてきたらその都度対処するしかないですけどね。
結局言いたいのは、定期的に点検しようぜってことです!