ロータリーエンジン研究所・REAL-TECHのRE的ブログ

茨城県下妻市にあるロータリーエンジン専門店『REAL-TECH』(リアルテック)のロータリーエンジンに特化したRE的ブログです。 RX-7・RX-8など、マツダ・ロータリーエンジン搭載車のメンテナンスやチューニング、セッティングが本業ですが、代表のハマグチは、『ロータリーエンジン研究家』としても活動しており、ロータリーエンジンの過去・現在・未来について日々研究しており、各媒体にRE関連記事の寄稿もしています。 また、RX-7やRX-8のデモカーを用いてロータリーエンジンの高効率の追求も行っており、REのパフォーマンスを高めるためのパーツ・専用オイルなども製作しています。 このブログでは、日々のリアルテックでの作業や、ロータリーエンジンやRX-7・RX-8などのRE車のウンチクも書いてます。

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カテゴリ: REAL-TECHデモカー

今回はGWネタを一旦離れます。

昨日の定休日。
前の晩に、うちのSA22Cがエンジン固着して壊れた~って夢をみまして、居ても立ってもいられなくなりまして、カバーを剥ぐってバッテリー繋いでドキドキしながらエンジンを掛けてみました。
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キュキュ、ブォーーン!!!って、これホントにキャブ車か?と思うほど、一瞬でエンジン掛かりました♪
キャブ詰まりも無さそうだし、アイドリングや吹けあがりも問題ないので、正夢にならず一安心。
良く考えたら2年以上エンジン掛けてなかった…。
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その後は、ボディをコーティングして、ゴムやモールもスプレーして、さらにエンジンルームも必殺のニューテック・NC-101を全体に噴き掛けて潤滑・錆止めコーティングしました。(ゴムにも安心なんです)
下廻りも専用の錆止めスプレーをしました。
マフラーのテールパイプも、ヤマハ純正マフラーワックスを塗ってピカピカ仕上げ。
レギュラーガソリン買ってきて、超効くガソリン添加剤NC-221を入れて、ガソリン&ガソリンタンク・燃料系統などの保護をして、長期保管対策も万全。
やれることはすべてやりました笑
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改めて色んな方向からこの初代RX-7を眺めて、デザインとマッハグリーン、マジ最高だよな~としみじみ。

今度は、オイルとクーラント交換しないと。

まだまだGW中のネタが続きます。
GW・DAY4は、一日使ってブラスト作業を進めました。
ブラストは一般的なサンドブラストじゃなく、ソーダブラストを使ってます。
重曹をメディアに使うソーダブラストは、メッキを痛めないで汚れだけ取れるのでローターのカーボン汚れを取るのに適しています。
メディアは溶けちゃうので安全です。(もちろん、超音波洗浄して組み立てる前には細部に残ったメディアもすべて落としきります)
アルミパーツも表面がサンドブラストのような『ブラストやりました!』感もなく、新品に近い風合いに仕上がります。
ブラスト前に、パーツに残っているオイル洗い油であらかた流します。
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さらにローターベアリングと、ローターハウジング摺動面は念のためマスキング。
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で、ブラスト後はこんな感じ。
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ローター表面のメッキが新品みたいでしょ!
サイドシール溝外側・ローター縁のSMコートも残ってます。
メッキが痛まないので、シール溝の中もガンガンにショットして頑固なカーボンもきれいに落ちました。

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ローターハウジングは、表面の腐食部分が取り切れずちょっと残っちゃってますが、ポートスロート部やプラグホールのとりづらいカーボンもさっぱり落せて満足な仕上がりです。
このあと仕上げにナイロン磨きシートのいい感じの番手でさらっと磨いて新品と同じような風合いにしました笑

フロントカバーもこの位の仕上がりにして、メーカー出荷当時感を出しました。
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学生の頃はJGTCで使う13Bエンジンのフロントカバーを鏡面にして喜んでたなぁって思い出しました笑

これ以外にも、ウォーターポンプボディ、ウォーターポンプ、インマニもショットしてきれいになりました。

GW・DAY3は、一日使って紙ガスケット剥がし。
洗浄前にすべてのガスケットを剥がしていきます。
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FCは今時のエンジンと違って、そこらじゅう紙ガスケットでして、30年物のガスケットはそりゃあもう強烈に貼りついていて簡単には外れません。

パーツを傷つけないように丁寧にスクレーパーではがします。
邪魔なスタッドボルトもすべて外し。
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エンジン側は、フロントカバー、フロントサイドハウジング、
補機側は、インマニ、サージタンク、ACV、タービンのウォーターラインとオイルライン、ウォーターポンプとボディ。

もう数も多いし時間が掛かるの分かってるんで、休みの日の自分のエンジン作業だし時間に追われてないんで、座って音楽を聴きコーヒーを飲みながら優雅にやってました笑

ガスケットが剥がれたら、今度は汚れを洗浄して重曹ブラストでさらにきれいにしていきます。

GW・DAY2は、ローターからガスシール外し。
ローター自体は真っ黒に見えますが、燃焼室部分のカーボン量はさほどぶ厚くな距離相応な感じでした。
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すべてのガスシールを溝番号に合わせて専用シールケースに間違わないように収めます。
(このシールケース、もらい物なんですが由緒正しきケースなんですよ)

アペックスシールは、カーボンも少なくて固着もなく簡単に外れましたが、
コーナーシール・サイドシールはへばりついてて全然抜けてこず、CRC漬けにしてやっと外れる感じ。
そりゃ圧縮抜けるわ!笑

コーナーシールスプリングがこのFC後期の13B-Tまで針金タイプスプリングなので弾性力が弱く、浮き上がってこないのも苦戦した原因の一つ。
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ちなみに、このコーナーシールスプリング、ルマンを走ったレーシングロータリーエンジンも同じ針金タイプを使ってました。
エンジンが掛かってしまえば、シール底面には押し上げるガス圧が掛かるので、こっちのほうが抵抗が少ないからレースでは良いのだと思います。
調べたところによると、ルマンエンジンはスポーツキットと同じ、スポーツキットはSA22CやFC前期の市販エンジンと同じです。
つまり、コーナーシールスプリングは市販車用を使ってたことになりますね。

そして、ユーノスコスモからコーナーシールスプリングは板バネタイプになりました。
この方が弾性力が強く、ヘタリに強く、始動性が良くなってます。
RX-8ではサイド排気に伴い、さらに材質が変わってます。たぶん熱に強くなってるんだと思います。

以上、コーナーシールスプリングの簡単なお話しでした。

昨日までGW休暇で、本日より営業開始です。
ですが、緊急事態宣言も延長になりましたので、今月いっぱいまでは作業内容を自主的に制限しながらの営業を続けていこうと思います。
気を緩めず、乗り越えていきましょう!

さて、GW中は外出自粛でしたので、この時とばかりにFCアンフィニ3のレストア作業を集中して進めていました。
(合間合間で、庭でバレーボールとか縄跳びとか運動も欠かさず行ってました!)

GW・DAY1は、エンジンの分解。
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ちなみにこのFCは走行距離4.8万kmとFCにしては結構な低走行ですが、30年でその距離なのでほとんど停車している感じ。
元々700kpaあるかないかのエンジンコンプレッションでボロボロの外装とともに直す前提で15年前に買ってきて、東京から下妻までの移動で100km乗っただけ。
その後ちょっと置いといたらシールが固着したようで1箇所抜けてしまったので、直すならいつでもいいやとさらに放置苦笑
いよいよレストア・OHとなりました笑。
まあ、レストア開始と言ってからさらにまた5ヶ月くらい経ってるんですがね…。

補機は外せるところはすべて外して徹底的にバラバラにしていきます。
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このあと、付いているスタッドボルトもだいたい抜きました。
付いているガスケットはすべて黒色紙ガスケット。これが新車当時のオリジナル!
さらに、クランクアングルセンサーの封印もそのまま。今時、この封印を知らない人も多いことでしょう笑
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30年物のゴムホースは意外にもほとんど大丈夫でして、オリジナル尊重のレストアなのでそのまま再使用しちゃうかも。(燃料ホースは安全のため交換します)

補機を外し終えたら、そのままショートエンジンの分解。
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いい感じで汚い!綺麗にし甲斐がありますね。

フライホイールをくるくる回すと、リアの1箇所だけプラグホールから圧縮エアが出てこない。
ハウジングを外してみると、
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コーナーシールとサイドシールがへばりついてました。
1箇所抜けなので、サイドシールがおもな原因だったでしょうがね。
でも、貼り付いてただけで思ったより酷くなかった。そのままオイル入れてエンジン掛けてたら直ってたかもレベル。
しかし、ローターハウジング内はオイルがまったく付いてなく、まさにスーパードライ!
当時、どうせエンジンOHするからとオイル交換はせずにそのままでしたが、これならニューテックオイル入れときゃよかったな。ニューテックならこんなにドライにならないからね。

ということで、DAY1はエンジンを全バラして終了。
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