ロータリーエンジン研究所・REAL-TECHのRE的ブログ

茨城県下妻市にあるロータリーエンジン専門店『REAL-TECH』(リアルテック)のロータリーエンジンに特化したRE的ブログです。 RX-7・RX-8など、マツダ・ロータリーエンジン搭載車のメンテナンスやチューニング、セッティングが本業ですが、代表のハマグチは、『ロータリーエンジン研究家』としても活動しており、ロータリーエンジンの過去・現在・未来について日々研究しており、各媒体にRE関連記事の寄稿もしています。 また、RX-7やRX-8のデモカーを用いてロータリーエンジンの高効率の追求も行っており、REのパフォーマンスを高めるためのパーツ・専用オイルなども製作しています。 このブログでは、日々のリアルテックでの作業や、ロータリーエンジンやRX-7・RX-8などのRE車のウンチクも書いてます。

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http://realtech.livedoor.blog/archives/6537489.html

カテゴリ: ロータリー

前回はローターやエキセンなどパーツが再使用できるか検品測定を行いましたが、
今回は、OH時に交換する古いアペックスシールなどのガスシールや、ローターハウジングの測定。

ローターやステーショナリギア、オイルポンプなどにタフブラックコーティングを施すので、他車の作業に先立って分解した古いガスシールとローターとのクリアランスを測定。
コーティングしたあとでは、古いシールやハウジングとのクリアランスが分からなくなるのでね。

シール溝の中まで丁寧に汚れを落としたローターのシール溝を測定し、アペックスシールやサイドシールを実際についていた位置に装着し、シックネスゲージでクリアランスを確認します。
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測定後は、ローターとステーショナリギアの各所をすべて面取りして、コーティング前処理は完了です。
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ちなみに、エンジンOH時はそのエンジンがどこがどのように磨耗しているか・汚れてるか、どこが特に酷いのかなど、それまでどのように動いていたかを考察することが大事です。

これをしっかり行うことでそれまでのメンテナンスやオイルなどの選択が使い方にあっていたのか分かりますので、新しいエンジンの使い方やオイル選択の参考に出来ますし、ユーザーさんに的確なアドバイスも出来ます。
もちろん、新しく組み立てるエンジンの製作時にもフィードバックします。

古いエンジン・壊れたエンジンは、多くのことを教えてくれます。
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ウチがリビルドエンジンに交換するだけを勧めずに、実機OHにこだわる理由です。
新しいエンジンに載せかえればそれで良しって考えではないです。

その分、作業は二度手間で時間は非常に掛かりますが、これはRE研究家の活動としても重要な工程で、多くのデータを採ることでいろいろなところの傾向やマツダの考え方がわかってきたりします。
データを見てはムフフ♪って一人で言ってます笑

洗浄の終わったエンジンパーツを検品しました。(分解時の測定で、組立て用の測定・調整はまた別です。)

使える部品・使えない部品の選定ですが、これがなかなか時間が掛かります。
作業途中で使えなかったとなると、金額が変わっちゃうとまずいし、また一から調整をやり直しとなる部分もあるので慎重・丁寧に行います。

サイドハウジングは磨耗も腐食もOK、
ローターハウジングは、オイル潤滑が悪く、磨耗に傷も多くアウト。(だいたいダメですね)

ローターは、シール溝の変形や傷の具合、ローターメタルの磨耗と真円チェック、
ステーショナリギアも、ギアの具合、メタルの磨耗と真円チェック。
その中心を通るエキセントリックシャフトは、ジャーナル径の測定と、先端の振れを測定。
軸受けの測定には、新規導入したデジマチックホールテストも使って、2点・3点測定で詳細に測定します。
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さらに、サーキットをガンガンはしるとエキセンにクラックが入ることが最近よく見受けられるので、エキセンをミクロチェックでクラックチェックしました。
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画像では分かりづらいけど、問題なし。
ちなみに、今のところエキセンのクラック予防対策は、
1:エンジン回転を抑える
2:クラッチ・フライホイールを軽量タイプに交換する
ぐらいです。
1は速く走ろうとするとなかなか守れないけど…。苦笑
サーキットを多く走る人は、早めに軽量クラッチへ交換をオススメします。


それ以外のエンジンパーツ、エンジン補機パーツ・センサーも含め、測れるものは全部測って良否判定完了。
これで、見積り金額を算出できます。

今週は来店作業が少なめ。
なので、集中してエンジンOH作業を進めております。

ユーザーカーのエンジンも分解しました。
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カーボンは少なめですが、磨耗は多め。
コーナーシールのサイド面のDLCコーティングはきれいサッパリ剥がれてました…。
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使ってたオイルはカーボンでないけど、燃えすぎちゃって潤滑に廻らなかった予感。
(レネシスはサイド排気のため、コーナーシールが高い熱にさらされ、潤滑が厳しくなります。その為、あらかじめ潤滑性の高いDLCコーティングが施されてます。ただDLCは表面に数ミクロンしか乗っかってないので、やはりオイル潤滑は必要で、ここが剥がれてるかどうかで使っているオイルの性能が分かります。ちなみに、ウチのオイルをずっと使い続けている場合、DLCの剥がれはありません)


分解したエンジンパーツと補機パーツを全部一気に洗浄しました。
RX-8はNAなので、パーツ点数も少なめですが、時間はやっぱり掛かります。

ローターは、洗い油で大雑把にオイルを洗い流して、表面メッキに優しいソーダブラストで表面の硬いカーボンを落とします。
その後はまた洗い油で洗い流して、脱脂してやっと点検できる状態になりました。
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ソーダブラスト導入して、かなり時間短縮。さらに新品のようなメッキ具合で汚れだけ落ちるので仕上がりもいい感じです♪

でも、体中が水と重曹でビチャビチャになるのが難点です。笑

新年度になり、新元号も発表され、平成も残すところ1ヶ月を切りましたが、今週も足回りのセッティング。
FDのフルピロブッシュ交換作業です。

ロータリーエンジン車のショップだからOKなんですけど、
自分はロータリーエンジン屋だと思って活動してますが、どうしてか足回りのセッティングが多いです。笑

ユーザーさんのオーダーで、ブッシュ交換ついでにアームを綺麗にして欲しいとの事なので、
ソーダブラストして、さらに磨きました。
(フロントアッパーアームはブーツも新品に交換)

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ブッシュ打ち替えより時間が掛かりましたが、結構きれいになりました。

なにせエンジンのポート研磨の仕上げに使うので磨きましたからね。

鈴鹿から戻ってのこの週末、鈴鹿サーキット2分20秒切りの祝いの言葉を多くの方から頂きました。
ありがとうございます!

さらに、S2000界隈の方々にもインパクトがあったようで、同じNA・FRのS2000と張り合えるように今後も作りこみたいです。

さて、作業もサーキット向けなセッティングものから、大事に乗っていきたい方の点検作業まで色々やってます。

その中のトピックは、初めて来て頂いた4型・FD3Sのリアルチェック。

ウチの大好物(笑)のノーマル車でした。
室内も新車のような感じで、4型新車の時の香りが残ってるレアな個体でした。
こんな個体まだあるんだな~。

生産から20年以上経ちますので、これから乗っていくにあたり心配事も多いご様子でしたが、うちも最終型ノーマルカーを新車からいかにきれいに性能を維持して保持するかを検証してますので、ご質問や疑問点にもビシバシお答えいたしました。

オイル交換やツボを押さえたメンテナンスも得意ですので、今後もご利用くださ~い。

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