ポート加工の準備をしましたが一旦おいといて、今日からクリアランス測定を進めます。
まずは詳細に検品しながら、ローターの仕込みです。
ローターの各所を面取りして、ローターをきれいにする用の自作工具を駆使して各シール溝を仕上げました。
あと、レネシスのローターには無いシール溝番号を打刻。
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簡単に書いてますが、これがまた時間が掛かります。
1個1時間以上は掛かる感じ。
今回は、重曹ブラストで汚れ落しまくったので、ちょっとは楽だったかな。
このように時間を掛けて1個1個仕上げていくと、終わったころにはローターに愛着が湧いてきます笑。

これと同じくして、元々取り付けられていたアペックスシールやコーナーシール、サイドシールなどガスシールを細かいカーボンなど汚れをきれいに落して、再使用しないけど再使用できるレベルまで仕上げました。
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一般的に外したシールはパッと見てそのままポイしちゃいがちですが、うちではOHする際にはどんなエンジンでも研究材料として古いエンジンの再使用しない部品も必要な部分は必ずきれいにして、すべての部分を測定。
磨耗の状況やクリアランス数値の測定データをちゃんと蓄積しています。
こういうことやんなきゃ、オイルが良いとか悪い、合ってる合ってないとか話しできませんしね。

手間も時間もかかってしまっていますが、これまでのエンジンも、これからのエンジンも、エンジン1機1機大切にしてるんで、大事な作業です。

作業工数と作業工賃があってないのはここだけの秘密です笑