デモカーのMSV2のノーマルポート仕様エンジンを下ろして、分解しました。
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特に壊れたというわけではなく、このエンジンをベースにマツ耐用のスタンダードパワーエンジンに作り変えるため。
このエンジンはタイムアタックやマツ耐で2シーズンにわたりガンガン使ってみて、エンジンのインターナルパーツやギア類、オイルポンプに施したタフブラックコーティングの具合を確認したいという理由も有ります。
エキセンやステーショナリギアが黒光りしてるのが見て分かりやすいですかね。

分解したエンジン内は非常にきれいで、カーボン付着も少なくいい感じでした。(黒いコーティングなのでカーボン汚れのように見えますがカーボンではなく、コーティングのカラーです)
このコーティングを施すと、燃焼室の表面にカーボンが付きづらくなります。

ガンガンまわしてたのに、いつも通りメタル磨耗も当たりが付いたくらいでまったく問題なし。
(RTオイルいい仕事してます。最高!)

フリクション低減を目的にしたこのタフブラックコート、今後販売していきます。
ローターとステーショナリギア、オイルポンプに施すのがオススメです。

シールも問題なかったのでそのまま再使用、サイドハウジングとインタメハウジングをスタンダードパワーの4ポートのものに組み替えて、省燃費仕様に仕上げます。
オープンロータリークラスにするので、ポートもインマニも内部を研磨加工します。


そしてRX-8のエンジンをもう一台、ユーザーカーのエンジンOHも開始。
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今日は補機外しまで。

今回も例に漏れず、メタポンノズルは4本とも内部ワンウェイが破損してました。これでは狙ったオイル量を燃焼室内に供給できませんので、シール磨耗が進み、コンプレッション低下に繋がります。
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コンプレッションも600kpa前半でオイル漏れ汚れも多いエンジンですが、サイドポート仕様でピカピカに仕上げていきます。