日付が変わってしまいましたが、6月22日をもってRX-8が生産終了となりました。

ウチ的には通常通りの一日でしたが、作業を終えて一息つくと感慨深い想いが思い出されてきます。



エイトは、自分がこの業界に入ってから初のロータリーの新型車。

発売前からエイトの噂や情報は入ってきてましたが、実際どこがどうなっているやら、一から全て調べていく必要がありました。

今の86・BRZが出たときとそう変わらない状態ですね。


もちろん、自分だけでなく当時の勤務先の全員がそうでしたからね。

それまでロータリーしかやってこなかったところからすれば、新型車は12年ぶり。
技術の進化をモロ受けです。

電子スロットルってどうやってアイドル調整はすんのよ!?とか、
CAN通信ってなんだべ?とか、
RX-8のあまりの現代車っぷりに戸惑うばかり…。苦笑
(ちなみにアイドル調整は必要ありません)

なんせFDだってエンジンエラーコードは50ぐらいだったのが、エイトでは数倍に増えたんだからね。
2次エアのホース引っこ抜いただけでチェックランプつくんだもん。
びっくりでした。



当時から自他共に認める相当なロータリー馬鹿でしたから、とにかくRX-8のこと全てを知りたくて、RX-8の整備書・新型車紹介・電気配線図・パーツカタログなどメーカーが発行してあるサービスマニュアルを全て自分用に購入しました。板金屋しか使わないであろうボディ修理書までね。
特にマツダの整備書は高級品なので、かなりの出費でした。苦笑
(ちなみにロータリー車のサービスマニュアルコレクターなので、この行為は自分にとってなにも特別なことじゃないんですがね笑)


その当時から自分は会社ではだいぶ恵まれたポジションでやらせてもらってたので、仕事の時間使っては部屋にこもってエイトのことを好きように勉強させてもらいました。



当時の車両診断機であるWDSだって、会社で何とかして買ってもらったのは良いものの、まったくの説明書なしで、どう使って良いか全く分からず、さらに教えてくれる人もいないのでかなりの時間を割いて一人で使い方を調べました。
ディーラーのメカニックさんが受けるメーカーの講習なんてチューニングショップのメカニックが受けられるわけがありませんからね。

エラーコードを拾うだけでどれだけ時間がかかったことか。今じゃお笑い種ですがね。



それに、RX-8でのパーティレースが始まった2004年には、メンテサポートを依頼されたので、ここで色々とサーキットを走らすためのセッティングも学びました。
ちなみにその2004年は4戦3勝・3PP・3ファステストラップ・コースレコードでした。エッヘン!



レネシスのエンジンOHも、最初は四苦八苦しましたしね。
あのサイドシール、クリアランス調整・合わせ面の面出しなど最初はだいぶ苦戦しました。苦笑
キーストンカットの形状から、コーナーシールの当たり面を仕上げてる時にじっと見ると、まっすぐに出来てるのか曲がってるのか見れば見るほど分からなくなってくる…。
今はバッチリちゃんとできるようになりましたのでご心配なく!笑



チューニングにしても、RX-8でパワーを出すって難して身にしみました。
NAだからってパワーの上げ幅が少ないのはそれとしても、
マフラーにしても、エアクリにしても、触媒にしても、エキマニにしても、どれをとっても適当にはパワーが出ない。

コンピュータセッティングもそう。
こうしたら良いと思ってたことが当てはまらない。

純正は巧いことバランスしてるなって思い知りましたね~。


でもね、すごいな~と思ったのはあのコンピュータの頭の良さ。
セッティングを結構無茶しても、全くノッキングが出ないんですよ!
FDまでのコンピュータじゃそんなのありえないってくらいなことをやっても普通に走る。
だから多少メンテを怠っても(?)、サーキットをがんがん走れるんですよ~。
まあ、データが膨大で、解析するのが大変でしたが~。
特に後期!


色々苦労したからこそ、面白かったのはありますよね!

どれも良き思い出です。

だから思い入れも大きいです。


ですが!思い出にするのはまだ早い!

生産は終了しても皆さんや僕のRX-8ライフは終わりません。

それに、まだまだRX-8をやりつくしたという気もしておりません。
RX-8にはまだまだ色んな可能性があると思います!


リアルテックは、これからもRX-8に力を入れてやってきますよ!
ウチは生粋のロータリー屋ですからねっ!
 
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スピリットRの『R』は、リターンという意味もあるとのこと。
待ってますよ~。