画像をご覧あれ。
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これは、RX-7・FD3Sのメタポンチューブ。
2本ともフロントハウジング用なので長さは一緒です。

見た目で違うところが分かりますよね。
片方は黒いカバーで覆われてます。

黒いカバーの方は1~4型(以下:前期)用、もう一方は5・6型(以下:後期)用です。

コストダウンのためにこのカバーがなくなっただけと思っている人が多いようで、後期でエンジンOHの時なんかにチューブを交換するときには、最初からカバーされている前期用を使うことが多いようですね。
最初から多少の耐熱対策が施されていますからね。
今でも、品番が後期と共通化されず普通に出てきます。



しかし!
違いはそこだけではありません!!
重要なのもそこではありません!!!



良く見ると、ハウジング側バンジョーの形に違いがありますね。(画像のアップの方です)
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後期用の方がデカイ。


なぜか???

後期用はここがワンウェイバルブになっています。


なぜワンウェイ???


以下、今日の重要なところです。↓

メタポンチューブ内のオイルは、エンジンが止まると重力で徐々に低い方(メタポン側)に戻っていきます。

そして、その状態でエンジンをかけると、チューブのエンジン側にはエアだけしかないため始動直後にハウジング内のオイル供給不足になってしまうのです。

特にエンジン始動時のドライスタートはアペックスシールの磨耗的には絶対避けたい。

そういうことで、始動時のオイル供給の応答性を上げるため、後期からチューブ内にワンウェイを設けて、ノズルまできているオイルをメタポン側に戻らないようにしてあるわけです。

要はハウジング内のドライスタート防止。

後期ではメタポンノズルが変わったということは良く知られていますが、チューブもこうなったと言うことはあまり語られていないことです。

マツダさんは、徐々に進化させているのですよ!!!


と言うことは、後期に前期用を使うのはデチューンになっちゃうね。

リアルテックでは、後期用メタポンチューブをオススメします。

ちなみに、エイト前期にはワンウェイが入ってます。
エイトの方は心配なきように。