よく『コンプレッションがいくつになったらエンジンOHですか?』と聞かれます。

『数値がたとえ4キロでも、オーナーの使用上問題なければOHはいりません。』と答えます。

以下は、アペックスシールが割れていてコンプレッションがない状態は省いてお話します。
その場合はOH必須ですからね。



マツダのOHの基準値はコンプレッション6キロとなってます。

しかし、これはあくまでも目安であって、これより高くてもOHが必要だったり、低くても必要じゃなかったりします。


じゃあ、どう見極めるか?

ナチュラルに消耗してコンプレッションが低下したら、以下の2つぐらいが症状として気になってきます。

1.エンジンがかからない → 冷間時のかぶり易さに加え、温間始動性が著しく悪くなります。コンビニ立ち寄って帰ろうとしたらかからないとか。

2.パワーがない → ピークパワーもそうですが、はっきり分かるのは普段使いでの発進時の低速トルク。半クラ時にエンストしやすい。



他の症状として、ブローバイガスの量が増えたりしますが、メチャメチャに増えたりしません。あからさまに分かるぐらい増えてる場合は、ブローしてます。

また、アイドリングでかぶることも出ますが、これは調整で良くなりますし、均等なコンプレッションの低下ならばラフアイドルにはなりません。

2は、運転でカバー出来ますね。


なので、ホントにOHが必要な時は、エンジンかからなくなった時なんですよ。


マツダの基準値である6キロって言うのは、この始動性が悪くなるのはこのくらいですよ~と言う目安です。

なので始動不良が出なければ、絶対OHではありません。


ましてや、コンプレッションが低いからってサーキットで全開にしたら一発ブローなんてことは先ずありません。
一回走ってくらいで1キロも2キロも下がりません。

ブローと言うのは、エンジン本体が原因なことではなく、その周り(補機類やコンピュータのセットアップ)が原因なことばかりです。



ロータリーを仕事としてやってる以上、エンジンOHはいわば看板作業。花形です。
なので、やる方からすると一番充実感・満足感のある作業ですが、オーナーさんの負担は大きいですね。

なので本当に必要になるまでOHをやらないに越したことはないと思います。
(しかし、エンジンでパワーが欲しいと言う場合は別です。その時はささっとOHしましょう)

1つのエンジンを出来るだけ延命させることもロータリーショップのノウハウ・腕ですからね。


ロータリーエンジンマニアからでした~。

ちなみに、エンジン組みたくないわけではありませんよ。
組んだらすごいの作ります。笑