今日は予定の作業がなぜだか早く片付いてしまったため(笑。ちゃんと書きましたよ!)、前からやっているスロットル制御マップのセッティングの続きを。

スロットル制御とは何ぞやというと、

昔はアクセルワイヤーをスロットルボディにつないでアクセルとスロットルバルブをリンクさせて開閉していましたが、最近主流の電子スロットルではアクセル開度をセンサーで拾って、その開度や走行状態でスロットルバルブをモーターで開閉しています。
その角度はコンピュータの指令でコントロールされており、コンピュータデータにはスロットルの制御ベースマップが存在します。
もちろんRX-8も電子スロットルですね。(知ってるか…)
(脱線:ということはアクセルを踏んでも、コンピュータが開けない!といえば、スロットルバルブは開きません。エイトのフェールセーフはそれを利用して、異常時エンジンに負荷を掛けないようにしています)



ぶっちゃけ、そのスロットル制御マップをどう仕上げるか悩んでいます。

ここのセッティングって、A/Fや点火タイミングのように、こういう風に合わせれば良いといったモノではなく、アクセル開度と実際の加速をどうリンクさせて体感的に乗りやすく・運転しやすくするかのフィーリング・セッティングなので、マジ難しいのです。

なんせ、どういうフィーリングを好むかは一人一人違ってきます。
あの人はこういう風なのがよくても、この人はダメだったり。
これ!ってのがないので時間がかかります。(かけてます。かな)

ちなみに勘違いされやすいのですが、これをどういじろうとパワーアップは全くしません!
スロットルバルブは全開以上開きませんからね。
スロットルの通過出来る空気量はかわりません。
アクセルを踏んだ時にその開度に応じて、どうスロットルバルブ開度を合わせこむかということだけです。(これでわかるかな?説明むずい…)


で、この前データを解析したときにノーマルデータがどういう意図でこういう風に設定しているのか考察しました。
メーカーらしく巧いこと作ってあります。
つくづく感動。

そんなデータですが、ユーザーさん毎にお好みフィーリングに合わせられるようにセッティングします。

今日は、この前作ったデータを一回リセットして、再度新たにデータを作り直しました。

たまに一回リセットというのは大切です。新たに作ることで前のデータで見えてこなかったことが見えてきたりします。

あれこれ仮説を元に何個かデータを作り検証。
この前バッチリ解析・解読したのでね。
いかようにも出来たりします。

何回かデータ作って~クルマにインストールして~走って~を繰り返し、これいいかな~というデータが出来ました。


本日の最後にウチの敏腕マネージャーにブラインドテスト。
ノーマルデータや前に作ったデータを含めた4つのデータをどれをどういう風にしたかを全く教えず、同じコースを普通に運転してテストしました。

結果は意外にもあんなことに!
アレが一番いけてると思ったのにな~。
ブラインドテストは面白いもんですね。

結論。
特徴を持たせたデータを数パターン作りました。
ユーザーさん毎にお話をお伺いしながら、それぞれにあったデータを選びます。
実際に乗ってもらってフィーリングに合わなければ、合うまで無料にて修正します。

こんなんでみなさんいかがですか?

REAL-TECHオリジナルコンピュータ
『REAL-ize(リアライズ) MASTER』
は、このスロットル制御マップの適正化が標準装備です。 
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