RX-8後期のオイル交換でよく、オイルパンのドレンプラグを純正のものから一般的なドレンボルトに交換しているのを見かけます。下の画像
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ちなみに、左が純正ドレンプラグ、右が付け替えられてる一般的な形状のドレンプラグ↓↓
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単刀直入に書きます。

このようにドレンプラグが下に突き出した状態で走行するのは危険ですので、純正ドレンプラグを使いましょう。


RX-8は後期になってオイルパンが2ピース化して大型化、ドレンプラグが真下に付くようになりました。
純正ではオイルパンアンダーカバーがつきますが、オイル交換用サービスホールが開いているのでドレンプラグ丸出しです。
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ドレンプラグが長いとこのアンダーカバーの高さに近くなる、すなわち地面に近くなります。
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分かりやすいようにアンダーカバーは外してますが、
画像からもフロントサブフレームの一番低いポイント・ジャッキアップポイントと、ほぼ同じ高さになってしまうのが分かると思います。

前には、
画像のような純正じゃないドレンプラグで、エンジンマウントがヘタってエンジン自体が下がっていた状態で、走行中段差に下廻りをヒットさせて、アンダーカバーを潰し、ドレンプラグの突き出した部分も引っ掛かけて、ドレンプラグがもげかかってオイルパンも歪み、結果エンジンオイルがジャージャーに漏れた、
という事例が実際に有りました。

なぜ純正のドレンプラグが、わざわざ『低頭六角穴付きボルト』を採用しているかと考えれば、上記のようなトラブルを防ぐために、オイルパンの最下面より引っ込めるためでしょう。
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では反対に、前のだれかが何の理由もなくこのドレンプラグを違う物に替えたのかというと、そういうこともないんじゃないかと思うんですよね。

と言うのも、純正ドレンプラグは、工具を差し込む六角穴部とネジ部の間の肉厚があまり有りません。
なので、オイル交換のたびにドレンプラグを何回も脱着していると、ネジの根本の部分(下画像のオレンジ線あたり)にクラックが入りやすく、クラックが入れば六角穴の内側からオイルがジワジワ漏れます。
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たぶんそういうことがあって、ドレンプラグを一般的なものに替えたのでしょうね。
上記画像右の一般的なドレンプラグならそのようなクラックは入りませんからね。
(ドレンプラグからのオイル漏れに気付いた点は褒めましょう笑)

ただし、車両全体構成を考えればこの判断はアウトです!


と言うことで、リアルテックではRX-8後期の新品純正ドレンプラグを常時在庫しており、
後期オイル交換時にドレンプラグを外したら、ネジ部のクラックチェック、怪しかったり問題があれば、新品純正ドレンプラグに交換します。

シャコタンにしている人は特に気をつけてね。一発でエンジン破損も考えられますからね。