ロータリーエンジン研究所・REAL-TECHのRE的ブログ

茨城県下妻市にあるロータリーエンジン専門店『REAL-TECH』(リアルテック)のロータリーエンジンに特化したRE的ブログです。 RX-7・RX-8など、マツダ・ロータリーエンジン搭載車のメンテナンスやチューニング、セッティングが本業ですが、代表のハマグチは、『ロータリーエンジン研究家』としても活動しており、ロータリーエンジンの過去・現在・未来について日々研究しており、各媒体にRE関連記事の寄稿もしています。 また、RX-7やRX-8のデモカーを用いてロータリーエンジンの高効率の追求も行っており、REのパフォーマンスを高めるためのパーツ・専用オイルなども製作しています。 このブログでは、日々のリアルテックでの作業や、ロータリーエンジンやRX-7・RX-8などのRE車のウンチクも書いてます。

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http://realtech.livedoor.blog/archives/6537489.html

2021年01月

今日は、ユーザーカーのタイヤホカホカサーキットサポートで筑波サーキットでした。
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・・・とその前に、前日にサポート準備をしている時、念のため発電機の始動確認しようとスターターを引っ張ったら…、
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スターターのひもがちぎれた...。

あー本番当日じゃなくて良かった…。
この海外製の発電機、新品で買った時から調子がよくなく、部品がついてなかったり、エンジン始動も悪いし、掛かっても動作不安定だし、あの手この手ニューテックケミカルを駆使して何とか使ってましたが、もう我慢の限界。
そもそも、エンジンがなかなか掛からないからスターターを引っ張りまくるわけで、そんなだから切れるわけです。ちなみに、トータルで20回も使ってないです。

ひもが切れたのがいいきっかけ、速攻で近くのホームセンターで安心の日本メーカー発電機買ってきました。
それも、タイヤウォーマーを使っている人たち界隈でいち推しモデル!(らしい。買ったあとに聞きました笑)
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もう最高。
ニューテックオイルZZ-03入れて、ガソリン満タンにして、スターター軽く引っ張ったら一発で掛かった!
新品はこうでなきゃいかん!


ということで、本番当日は安心してタイヤホカホカサービスです。
新しい発電機も終始安定した運転で、エンジンが止まる心配せずに最高でした。
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タイヤは、アドバンA050GSの295/35R18のユーズド。
ユーズド向けの設定温度で暖めましたが、タイヤ装着時・走行後のエア圧も狙い通りでしたが、
1年半前のユーズドはなかなかグリップが出てこずでした。(あとで聞いたら路面も悪かったようです)
もっと設定温度上げちゃってもよかったかなって感じでした。
タイヤの状態で、設定温度を細かく変えていかないといけませんね。
次回に向けていいデータが採れました。
ちなみに、布団で隠れてますがタイヤの積み重ねる順番にもこだわってます。適当に積み上げてるわけでないのです。

タイムは、1分2秒206でベストの6/1000秒落ち、ベストタイム更新ならずでしたが、タイヤや路面など加味すれば上々の結果でしょう。(ちなみに念のため。新車からの10万キロオーバーノーマルエンジン・NA車ですよ)
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お預かりのRX-8は作業もすべて終えて、いよいよ納車日に納車準備しようと動かしたら、
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パワステのチェックランプが点き、重ステ状態に…。(ちなみに、今回の作業とはまったく関係ないです)
なぜ納車直前に…苦笑。
納車後にエラーが出るよりはいいですかね。

診断機を繋いでエラーコード拾うとまあよくあるパワステ電源系なので、エラーを消し、ラジエータ上を通るハーネスをこちょこちょしたら、エラーも出ずパワステ復旧。

ということで、在庫してあるパワステハーネスを交換。
幸いにして、カプラー部分は溶けてなかったので、ハーネス交換だけでOK。
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さらに、オーナーさんに連絡したら、以前オーナーさんの方でラジエータファンモーターを交換した時に、電動ファンカプラーが溶けててグズグズになったままでついでにそっちのカプラーも交換してってことだったので、ビニールテープでグルグルだった電動ファンモーターのカプラーをはがしたらすごいことに苦笑。
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こちらも在庫してあるカプラーつきショートコードに即時交換。
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組み立て後は、パワステの作動もファンの作動もオールOK!
念のため納車日はまた後日となりましたが、当日中に修理完了できました。

RX-8前期でよくある、エキセンのフロントプーリーオイルシールからのオイル漏れ。
(後期からは対策シールになったので漏れづらくなってます)
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今回のエイトは、サーキットを走ると一回で下にオイルが垂れるまでになってしまったのでシール交換となりました。
前にも書いてますが、この作業は車上でやるとハイリスクで、エンジンの状態次第ではエンジンを下ろす羽目になりますので、どこもやりたがらない作業です。
(その昔、どこかでこの作業を失敗したまま気付かずにいたエンジンをOHしたことが有りますが、エンジンの中はまあよく動いてなって状態になってました苦笑)

今のところリアルテックでは百発百中で車上で成功しております。
ですが、リスクは必ずあるので、もしエンジンを下ろして分解することになってもOKだというユーザーさんのみに行ってます。

さて、今回もさくさくと車上で作業完了。上手く行きました。
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いつもは周辺のオイル汚れを落としぐらいでOKなんですが、
今回はノーマルバッテリーでサーキットを走ってしまったため、希硫酸が飛び散り、錆ですごいことになっていたので、エキセンプーリーも新品交換して、周辺もこれ以上酷くならないように黒錆転換剤を塗りました。
ウォーターポンププーリーもまっ茶色なので外してきれいにしようと思ったんですが固着が酷く、無理に外すとプーリーどころかウォーターポンプを壊しそうだったので、その場で錆転換剤塗って養生して塗装しました。
(サーキット走る時は、こうならないためにもドライバッテリーを使いましょう!)

これでまたサーキット走れるようになりました。

FCに乗っている某先輩が、バッテリーカバーを割ってしまった!!!といたくお嘆きでした。
調べたところまだマツダパーツにバッテリーカバーの新品がありました。すごい!

で早速自分のFCの分と合わせて(笑)、取り寄せました。
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ついでに、バッテリーを押さえるクランプとクランプボルトも一緒に。
結構錆びちゃってるの多いと思います。

今回、一緒にFC後期のバッテリー回りのパーツ在庫状況を確認してみたところ、
残念ながら半年前くらいまであったはずのバッテリートレイが生産終了になってました。

無くなったと知ると必ず思うんですよね。

何で買っておかなかったんだ!と笑

復刻パーツのリストに入ることを期待してます。

リアルテックのRE車総合点検メニュー・リアルチェックの際は触媒が壊れてないかの目視でチェックしますが、RX-8で珍しい触媒の壊れ方をしてるのがありました。

エキマニ側から見ると、なんともなし。
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でもよく見ると表面がまだら模様というか斑点模様のようになってるのがいつもと違って見えるくらいです。

でも、O2センサーを外してみると…、
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O2センサーの穴から前側のセラミック担体が砕けてるのが見えます。

RX-8の触媒は、O2センサーを中心にエキマニ側(前側)とマフラー側(後ろ側)に2つ担体が入ってます(MSVシリーズは除く。MSV1・2、Mztuneは担体が前側のみ)が、今回は前側担体の前端は壊れてないのに、途中から後端までが完全に砕けてました。
前端がまだら模様に見えてたのは、砕けたセラミックの粉がセルに埋ってそう見えてた感じですかね。
普通、壊れてるなら前側担体全体が砕けてるんですがね。
今回、O2センサーから後ろ側の坦体はまったく壊れてませんでした。

先にも書いたようにO2センサーの前後に触媒担体が有りますので、触媒点検の際はO2センサーを外して、前後の担体を確認することをおススメします。以前に後ろ側だけ壊れてたってのもありました。



ちなみにー、触媒のウンチクです。笑

触媒が砕けて壊れる理由のほとんどは、失火や燃料過多によって発生する未燃ガスが原因です。
これはノーマルのセラミックだけでなく、メタルキャタでもそうです。

ですので、プラグやコイルの調子が悪かったり火が飛んでなかったり、エンジンコンプレッションが低かったり、エンジンの仕様や状態にちゃんと合ったコンピュータセッティングがされてなかったりすると、触媒を壊してしまいます。
逆に、キチンと適切なメンテとコンピュータのセッティングが施されていれば、サーキットをガンガンに走ったところで、担体がバラバラに壊れるようなことは起きません。リアルテックでコンピュータセッティングは必ず現車セッティングする理由の一つでもあります。
(ただし、コーティングが剥がれて排ガスが浄化しづらくなるという意味で劣化はします。劣化と破損は別です)

じゃあ、ノーマル車でコンプレッションがあるのに昔サーキット走行でみんなよく壊してたのはなぜ?と聞かれれば、それはノーマルコンピュータがサーキットで使う高回転時の燃調が濃いからです。
ノーマルデータはエンジンパワーベストの燃調よりもかなりリッチなんです。

触媒は自身が弱くて壊れてるのではなく、外部から壊されてるということを覚えておいていただきたいです。

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