ロータリーエンジン研究所・REAL-TECHのRE的ブログ

茨城県下妻市にあるロータリーエンジン専門店『REAL-TECH』(リアルテック)のロータリーエンジンに特化したRE的ブログです。 RX-7・RX-8など、マツダ・ロータリーエンジン搭載車のメンテナンスやチューニング、セッティングが本業ですが、代表のハマグチは、『ロータリーエンジン研究家』としても活動しており、ロータリーエンジンの過去・現在・未来について日々研究しており、各媒体にRE関連記事の寄稿もしています。 また、RX-7やRX-8のデモカーを用いてロータリーエンジンの高効率の追求も行っており、REのパフォーマンスを高めるためのパーツ・専用オイルなども製作しています。 このブログでは、日々のリアルテックでの作業や、ロータリーエンジンやRX-7・RX-8などのRE車のウンチクも書いてます。

RTオイルをご検討の方はこちらをお読みください

よく聞かれる おすすめのRTオイル
http://realtech.livedoor.blog/archives/6537489.html

エンジンオイル交換時のオイル使用量
http://realtech.livedoor.blog/archives/16377797.html

2019年07月

本日からリアルテック働きかた改革開始しました。
日中あまりに暑いので、通常より3時間早く作業開始。
気温の上がる昼前から3時ごろまでは、長めの休憩にデスクワーク。
そして、涼しくなる夕方から作業再開。
こんな感じで夏を乗り切ろうかと思います。
予約作業がないときだけですが、多少は楽に仕事できるかな。

さて、6月にナンバー登録以来、諸事情によりいったん白紙になっていたマツ耐参戦ですが、
予定通り8月18日の筑波戦から参戦することになりました。

白紙になってからはやる気を失いかけ7月前半はほとんど準備してませんでしたが…汗、
レースまで3週間を切り、来週のシェイクダウンに向けて急ピッチで車両準備中です。
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このRX-8は走行距離11万キロオーバーなので、足回りはアーム全交換、ダンパーは去年参戦したMSV2から流用です。
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リアアームは新品ですが、フロントアームは隠しておいた笑程度の良い中古を使用しました。

年式的にフロントロアアームはリコール対象車じゃありませんが、ボールジョイントが小さいタイプが付いていたので、大型ボールジョイントタイプに変更。耐久レースも安心です。
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アーム交換ついでに5MT(ベースグレード)車の泣き所、デフのサイドオイルシールをオイルが漏れる前に対策で6MT用の耐熱性の高い方に交換しました。
さらに、デフマウントも後期用のちょっと硬いやつに交換。
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ブレーキも18インチホイール用の大型ローターが付いてましたが、軽量化のため、ベースグレードのローターにサイズダウンしました。
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そして、参戦コスト削減のため、タイムアタック号よりパーツを多々拝借しまして、流用です。

次は今回アップデートの目玉の作業に着手です。

FDの定番トラブル、リアステーショナリギアのOリング劣化によるオイル漏れの修理。

ミッション・クラッチなどを外していくと、たぶんどこかで一回ミッション脱着しているっぽい。

なんせ取り付け方がめちゃくちゃでした。

シフトレバーのブッシュは切りかき無視で取り付けてあって大きく変形しているし、
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ミッションハーネスも適当に繋いであって、
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(見慣れない人にはわかりづらいと思いますが、本来ハーネスを止めるべきところで止めていればこんなたるたるになりません。仕上げはタイラップでグルグルにしてあったし…)
まあ、やっつけ感丸出しでした。

クラッチを外し、さらに進めていくと…、
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オイル汚れでドロドロになってるところに目がいきますが、

フライホイールナットには塗ってあるべきガスケットが塗っておらず、
ステーショナリギアについているオイルシール(本来オレンジなのがオイル汚れで真っ黒ですが)が1mmほど抜けてました。

なので、以前にここのオイル漏れの修理をしようとして、オイルシールだけを交換して元に戻したのかと。
そして、すべてを正しく取り付けず、とりあえず交換して組み立てただけ状態だったのかと思います。

ちなみに、ステーショナリギアのオイル漏れのほぼすべては、ステーショナリギアとリアハウジングの取り付け面をシールするOリングの硬化によるオイル漏れです。(真っ二つになってるのがOリングです。)

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オイルシールからは漏れません。(ここのオレンジ色のオイルシールはシリコンゴムで熱劣化に強く、傷さえつかなければ漏れるもんじゃないんです)

そして、抜いたステーションリギアを洗浄してみたら…、

エキセントリックシャフトの軸受けであるメインメタルの剥離がかなり酷く、エンジンブロー1歩手前でした…。
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どんなオイル使ったら7万キロ程度でこんなメタルのやられ方になるのか…。

(前に何べんも書いてますが、エンジン軸受けを守ることはエンジンライフにとって最も重要なことです。軸受けを守れるのはエンジンオイルしかありません。なので、エンジンオイルに求められる性能は軸受けを確実に守ることで、ここを見ればエンジンオイルの良し悪しがわかります。ウチのオイルがすごいのはこの油膜保持性能が圧倒的に良いところです♪)

急遽、メタルも新品に追加交換して、組み立てはきれいに正しい手順で取り付けました。
(きれいに取り付けた写真取り忘れてしまった…。)

エンジンオイルもウチのRT-01に交換しましたので、メインメタルの保護は完璧。オイルによるゴムリングの攻撃性の心配も皆無になります。

フロント側のメインメタル、ローターメタルも心配ですが、エンジン始動後は振動もなくきれいに安定しているので、このままRTオイルを使ってもらえれば、安心して乗り続けられるでしょう。

オーダーしていたRX-8ユーザー様分のホイールが届きました。
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TWS・T66-F CCEスペックです。

サイズは、なんと 11J +45 で、これをノーマルフェンダーに突っ込みます。
RX-8もとうとうこのサイズまできてしまいました。

ちなみに、装着できるんですか?って質問は厳禁です!笑
クルマをホイールが装着できるようにするんです!
RX-8ノーマルフェンダー+295サイズタイヤであれば、このホイールがベストです。

T66-Fの良さは、軽量な上に剛性も高く、バネ下重量を抑えつつ的確なハンドリングが実現できるところ。
この11Jでも重さがなんと、8.1kg!(CCEスペックはレギュラーモデルよりも軽量化してます)
他のメーカーの9.5Jくらいのサイズの重さと同じです。
ただ軽いだけでなく、サーキットでガンガンに使っても歪まず割れずです。
うちのデモカーも5年くらいサーキットでガンガンに使ってますが、割れも歪みも一切なし。
初期投資は高いけど長く使えるので、コスパは最高ですね。

RX-8''Attack''erのみんなが装着予定なので、その装着っぷりは来シーズンのサーキットにてご覧いただけるでしょう。

昨日は、箱根ターンパイクで行われたHAKONE8DAYに出店して来ました。

朝到着したら霧がすごく焦りましたが、その後回復。
雨も降りましたが軽いパラパラ程度で済み、過ごしやすい一日でした。
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ブーステントには朝から終わりまで多くの方に寄ってもらい、色んなRX-8ユーザーさんといっぱいお話しできました。
特に初めましてなユーザーさんと多く交流できたので良い機会になりました。

RX-8やロータリーエンジンに関すること、オイルに関することなど、ご質問には余すところなくお答えできたかなと思いますし、ロータリーエンジンに求められるオイルの基本性能や選び方・正しいオイルの使い方などを理解していただけたかと思います。

主催・運営の皆様、参加のユーザーさん、ショップの皆様、お疲れ様でした。

エイトリアンさん、今年で最後と言わず、来年も開催して!笑

明日は箱根ターンパイクで開催される、HAKONE8DAY に出店いたします。

デモカーにパンパンになるまでいっぱいオイルを詰め込みました。
帰りは軽くしたいので、みなさんいっぱい買ってください。笑
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しかし、エイトはホント荷物がいっぱい載りますよね。
トランクの中だけでオイル、テント、テーブル、椅子×2脚がちょうど入りました。
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こんなに詰めるスポーツクーペ無いでしょ。
使ってみると分かるこの便利さ!
観音開きドアも使ってみると超使いやすいし。

明日は、天気も大丈夫そうなので、そんなRX-8の素晴らしさをいっぱい語りあいましょう!

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