ロータリーエンジン研究所・REAL-TECHのRE的ブログ

茨城県下妻市にあるロータリーエンジン専門店『REAL-TECH』(リアルテック)のロータリーエンジンに特化したRE的ブログです。 RX-7・RX-8など、マツダ・ロータリーエンジン搭載車のメンテナンスやチューニング、セッティングが本業ですが、代表のハマグチは、『ロータリーエンジン研究家』としても活動しており、ロータリーエンジンの過去・現在・未来について日々研究しており、各媒体にRE関連記事の寄稿もしています。 また、RX-7やRX-8のデモカーを用いてロータリーエンジンの高効率の追求も行っており、REのパフォーマンスを高めるためのパーツ・専用オイルなども製作しています。 このブログでは、日々のリアルテックでの作業や、ロータリーエンジンやRX-7・RX-8などのRE車のウンチクも書いてます。

RTオイルをご検討の方はこちらをお読みください

よく聞かれる おすすめのRTオイル
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エンジンオイル交換時のオイル使用量
http://realtech.livedoor.blog/archives/16377797.html

2012年09月

今日は朝から多数のご来店をいただきました。
ありがとうございました。

今日は作業途中に、納車やセッティング相談、サーキット走行後のトラブル点検などなどありまして、
ご来店いただいても立ち話で満足にお話しできなかったりでしたが、これに懲りずまたご来店下さい~。

さて、明日は台風が来るみたいですから、中にこもって作業してます。

今週は、エンジンやデフ、車高調など色々組み立ててました。

週の前半でFDのショートエンジンを仕上げ、昨日今日で機械式LSDのOH、週末取り付け用の車高調の組み上げ。
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エンジンは、ハウジング・ローター共に全損なので、全部新品で組み上げました。
再利用したパーツも、全て丁寧に手洗いし、特にフロントカバーは新品のような風合いを保たせてあります。
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ちなみに簡単にきれいに出来るサンドブラスターや、カーボン落しの薬剤などは、仕上がりが『きれいにしてやったぜ』感が出てしまい、好きではありません。

面倒でも手作業で軟らかいブラシなどを使って汚れを落としてあげると、新品パーツの風合いが出ます。
時間掛かるけど、仕上がり重視です。

オイルパンも再塗装してあります。

なので、完成するとビッカビカです!


さて、今回のエンジンOHからトルクレンチを1本導入しました。

先日エンジン専用として使い始めたスタビレーのトルクレンチの、今度は1サイズ小さいやつです。
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もちろん、精度はナンバーワンです。
(したがって価格もナンバーワンですが…)

これで、これからより高い精度のエンジンをご提供できます。

ようやく秋らしくなって涼しくなってきましたが、
9月になってからこれから始まるタイムアタックシーズンに向けた準備的な作業が増えてきました。


RX-7・RX-8ともに、エンジンOH、車高調取付・アライメント調整、コンピュータセッティング、各種メンテ、リアルチェックなどなど。



で、最近とくに増えてきてるのが、RX-8後期に車高調取付やセットアップ作業。
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今日も一台、RX-8後期にリアルテックスピリット車高調の取付・アライメント。

タイヤサイズも265に合わせて、セッティングしました。
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今シーズンは後期がどんどん台頭してくるかもしれませんね~。

今週のウィークデイは比較的ご来店も少なく、お預かりの作業を進めております。

お預かりのお車は、どれも作業項目が重ためです。


さて、その中の一台、現在作業中のRX-7・FD3SのエンジンOH。

今週でポートの段付き修正、オイルサクションポートの加工、ローターランド加工も終わり、今日はシールクリアランス調整。

エンジンOH時のシールクリアランスは、狙った通りの数値にするために、アペックスシール・コーナーシール・サイドシ-ルは何本・何個も在庫して、ローターのシール溝にあわせたものをチョイスし、さらにサイドシールは端面を削って仕上げます。


画像にあるのは、コーナーシールのクリアランス調整時のもの。
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ローターのコーナーシール溝をホールテストにて測定し、
100個以上ある在庫のコーナーシールも一個ずつ測定して、溝に合う1台分12個のコーナーシールをチョイスします。
計測だけでも結構時間がかかるんですよ。

純正コーナーシールは拡張式なので、整備書によると溝に入ればOKとなってますが、リアルテックでは、1/1000mm単位で測定・調整しております。
測定機器も精度の高いメーカーのものを使用しています。


しかしココ最近、部販から出てくるコーナーシールが10~15ミクロンほど大きく、クリアランスの調整をするのが大変です…。

一番大きかったのは、11mmより相当大きかったもん。
溝よりでかいじゃん!


もう、ちょうど良いサイズの在庫がなくなりそうです…。


マツダさん、次のロットはあと10ミクロンほど小さくして作って下さい!苦笑

先日、RX-8のプラグ交換をしようと、いつものようにリフトで上げて下からプラグコードを抜いたら…、


顔に錆びの鉄粉がバサ~と降ってきました。汗


プラグのターミナル部、プラグコードのキャップ部端子がサビサビになってました。

それも4本中3本…。
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いやはや、RX-8の制御ってスゴイ。

プラグがこんな状態でも普通にエンジン始動して、アイドリングもして、走っても普通に吹け上がる。
オーナーさんに聞いたら、これでサーキットも走っていたそう。

FDだったら、ノッキングバリバリだろうに…。


それはさておき、この症状はRX-8(特に前期)では比較的良くあります。
原因はプラグではありません。(NGKは最高です)

普通に走るとはいえ、正常な状態に比べたら、失火率も上がりますので、
パワーロス・燃費の悪化に繋がります。

1年に一回・1万キロに一回は、外して点検しましょう!

REは点火が命です!



ちなみにこのエイト、その後プラグ・プラグコードを交換してコンピュータセッティングしたら、
むちゃくちゃ速くなりました。

エンジンにダメージがなかったみたいで、良かった良かった。

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