ロータリーエンジン研究所・REAL-TECHのRE的ブログ

茨城県下妻市にあるロータリーエンジン専門店『REAL-TECH』(リアルテック)のロータリーエンジンに特化したRE的ブログです。 RX-7・RX-8など、マツダ・ロータリーエンジン搭載車のメンテナンスやチューニング、セッティングが本業ですが、代表のハマグチは、『ロータリーエンジン研究家』としても活動しており、ロータリーエンジンの過去・現在・未来について日々研究しており、各媒体にRE関連記事の寄稿もしています。 また、RX-7やRX-8のデモカーを用いてロータリーエンジンの高効率の追求も行っており、REのパフォーマンスを高めるためのパーツ・専用オイルなども製作しています。 このブログでは、日々のリアルテックでの作業や、ロータリーエンジンやRX-7・RX-8などのRE車のウンチクも書いてます。

RTオイルをご検討の方はこちらをお読みください

よく聞かれる おすすめのRTオイル
http://realtech.livedoor.blog/archives/6537489.html

エンジンオイル交換時のオイル使用量
http://realtech.livedoor.blog/archives/16377797.html

2011年04月

レブスピードの取材で本庄サーキット走ったし、この前筑波サーキットも走った後なので、リアルテック・オリジナル車高調を一旦外して各部チェック。
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まあ、問題はないわな。

仕上がりまであと少しです。


ちなみに、この新車高調の試乗はいつでも出来ま~す。
体感したい方は、GWのすき間にでも是非!!!

リアルテックは、ゴールデンウィーク中は通常通り営業しています。

4日水曜日は定休日です。

徐々に作業予約が入ってきていますので、ご用命な方はお早めに。

敏腕さんが色々なところに手を加えました。

捜してみて下さい。

しかし、まだまだ作りかけの我がホームページ!

http:// real-te ch.jp

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昨日洗浄したローターから外したのアペックスシールです。
距離は13万キロ。
きれいな摩耗状態でした。
 
ローターの各部をみても、丁寧にメンテされて乗られていたことがよくわかります。
メンテは大事です。
 
外したアペックスシールの話しになると、高さばかり話題になりますが、見るべきところはそこだけではありません。
というより、そこより大事なところがたくさんあります。
どこがどのように摩耗しているか・あたりが付いているか、丁寧に観察することが大事です。
各ローターごとの摩耗状態も大事です。
摺動面も減りの多さよりどのように当たって摩耗しているかが大事。
 
そうしないと今までエンジン内でどのように動いていたかが分かりませんからね。
そのあたりを見極めないと良いエンジンは組めねっす!!!
 
さてここで、よく言われるFD都市伝説。
今回はその2。
 
FD6型のアペックスシールは、2分割になった。と言う人いますね。
 
なってません!
FDの新車で乗っかっているエンジンは全部3ピースです。
 
画像のアペックスシールも6型スピリットRのものです。
 
2分割になったのは、ちょうどエイトが発売された2003年3月以降です。
それまでは補修品も普通に3ピースでした。
補修品より1年以上前にエンジン生産ラインが部品を切り替えるなんてないですよ。
パーツリストをみても明らかです。
 

FDとエイトのリビルドエンジンを2機同時に作ってますが、今日はFD用の中古ローターを洗浄。

こびりついたカーボンをせっせと綺麗に落とします。

ウチには高価な自動洗浄機なるものはありませんので、ひたすらゴシゴシ。

市販の溶かして使うカーボン落としもありますが、カーボンは落ちやすいですが、使用後の後処理が大変なので、普通に洗い油で洗います。

と言うか、手間がかかりますがこちらの方が、くまなく検品しながらの作業になるので、パーツの細かい不具合が発見できたり、どのようにカーボンが付いているかでどんな形のローターか見極められます。

全周のカーボン落としはもちろん、アペックスシール・コーナーシール・サイドシール・オイルシールのシール溝も完璧にカーボンを落とします。

ローターは、ピン角が多いのでワンオフ工具や古いサイドシールでくまなくカーボンを除去。
1台分きれいにするにも結構時間がかかります。
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根気と油酔いとの勝負です。
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綺麗にカーボン落しが終わったので、ローターの仕込みも完成!次にシールの組み込みへ…、



とは、まだまだ行きません。


リビルドエンジンと言えど、ココからこのローターに細かく色々な手を加えていきます。
手を加えることで、よりフリクションを減らし、コンプレッションも安定させることが出来ます。


そう簡単には終わらないのですね~。


ロータリーは組むのは簡単ですが、そこにたどり着くまで時間がかかるのです。

そして、各パーツ一点一点、きちんと手間暇かけるから精度の高いエンジンが出来るのです。


だからロータリーエンジンってオモシロイ!

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