オイルパンを潰したRX-8後期のオイルパン交換の続き。

先日きれいに古いシール剤をはがして面を整えたオイルパンブロックにシール剤を塗って新しいオイルパンプレートを貼り付け…、

とその前に、
盛大にオイル漏れしているので、そのオイル汚れを洗浄して、オイル漏れ原因を特定してそこも直します。

まあ漏れている場所は簡単でオイルフィラーパイプの付け根から漏れてたんですが、
普通にここのガスケットが痛んできてもこんなに漏れるはずもないので、洗浄ついでに分解してガスケットの具合をみてみることに。

エアクリ~スロットルボディ~サージタンクと外していき、フィラーパイプを外そうとしたら原因が分かりました。
フィラーパイプの取り付けナット2個とも緩んでました...。
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それが原因で繋ぎ目からオイルが漏れていたようです。
前に何かの作業でここを脱着した誰かが締め忘れたんでしょうね。
結局、よく有るヒューマンエラーでした。

でちょっとウンチクタイム!
RX-8後期は、RX-8前期までのロータリーエンジンと違い、エンジンが動いている状態では常にオイルフィラーパイプにオイルが流れてます。(ブローバイガスとはちがいます)
厳密に言えば、オイルを入れるフィラーキャップの直下からオイルパンにオイルが流れて落ちてきてます。

なんでオイルが上から流れてくるの?と思うかもしれません。

RX-8後期の場合、エンジン内にオイルを供給するメータリングオイルポンプが電磁式になり、それまでのメタポンとは根本的にオイルの流れが変わりました。

オイルポンプからノズルを経由してエンジン内にオイルを供給しますが、ポンプのところで余ったオイルをオイルフィラーパイプの上部に戻しています。(画像の指差し部分)
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なので、エンジンが掛かっている最中は常にここからオイルパンにオイルが流れ落ちますので、普通に走っていても上記のようにオイルフィラーパイプに継ぎ目からオイルが漏れていたわけです。
(ただし前期まででもサーキットなどで横Gを強く長くかけるとエンジンオイルがオイルパンからパイプ側にせりあがってきますので、もし上記の部分が緩んでたらそりゃオイルは漏れますけどね。)

後期はエンジンかけてる最中にオイルフィラーキャップを外して中を覗きこんでみるとオイルが流れているのが見えますよ!

以上、ウンチク終り。


と言うわけで、オイル漏れの原因も直して、オイル汚れも徹底的に洗浄したので、最後にオイルパンプレートを貼り付けて、今回の修理は完了です。
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